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「この春の仕事はゼロ」日本ラグビー初のキック専門プロコーチに訪れた試練…「だけど、これもチャンス」

5/9(土) 17:58配信

中日スポーツ

◇NTTコムなどで活躍・君島良夫さん

 新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けているスポーツ業界の中でも、コーチング、インストラクターの分野では、直接指導の機会がなくなるという死活問題に直面している。ラグビーのトップリーグ(TL)などで活躍し、現在は日本ラグビー初のキックに特化したプロコーチとして全国のチーム、選手を指導する君島良夫さん(36)もその1人。ピンチをチャンスに変えようとしている、多彩な経験を経てきた独立系ラガーマンに迫った。

 「この春の仕事はゼロになりました。この時期は春休みだったり、新チームの始動時期だったりで、どのカテゴリーでも練習が盛んで、毎年、全国を回ってコーチングしてるんですが…」

 画面の向こうの君島さんは、残念そうな表情を見せた。今年3~4月の約60日間で、仕事が予定されていたのは約50日。東京、埼玉、群馬、茨城、新潟、広島、沖縄、さらに韓国でもコーチングセッションを組んでいた。オーストラリアで予定していた自身の研修も全てキャンセルに。仕事ができないだけでなく、自己投資の機会も消えてしまった。

 「だけど、これもチャンスだと考えています。実は半年くらい前から、オンラインでのキックアカデミーを始めていたんです。今までは直接のコーチングがメインで、なかなか本腰を入れられなかったけど、オンラインでしか指導できないとなったら、結構いろんなことができるんですね。改めて気付きました」

 これまでもピンチをチャンスに変えてきた。2014年、8年間在籍したTLのNTTコミュニケーションズから戦力外通告を受け退社。海外でのプレーを選択し、オーストラリアでプレーしていたときにキック専門コーチの指導に触れた。

 技術だけでなく、どういう場面でどんな種類のキックをどの位置へ、どのタイミングで蹴るのが有効か、その際どんなオプションがあるのか―。日本では聞く機会のなかった具体的な問い掛けと技術の指導に触れ、これを日本に持ち帰ると決意。オーストラリア協会公認コーチ資格を取得したほか、13人制のラグビーリーグやオーストラリアン・フットボールなど、異なる競技の技術も意欲的に学んだ。

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最終更新:5/9(土) 17:58
中日スポーツ

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