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コロナパンデミックで映画会社と映画館業界にバトル勃発

5/12(火) 22:30配信

ギズモード・ジャパン

新型コロナウイルスで需要の高まるものがある一方で、トドメを刺される業界も。

映画を見るなら映画館派? お家派? どちらもそれぞれに魅力があり、長年の論争に終わりが来ることはありません。いや、ないと思っていたけど、にわかに論争の着地点が見えてきました。最近はお家派が優勢になりつつあるのです。その理由は、世界をパンデミックに陥れた新型コロナウイルス。

映画館をすっとばすという特権が映画スタジオに与えられた

アメリカ最大の映画館チェーンのAMCと映画製作大手のユニバーサルピクチャーズは、映画館での公開とストリーミング配信で常にもめてきましたが、新型コロナ勃発で、はからずも映画スタジオ側に映画館をすっとばすという特権が与えられてしまいました。これは映画のあり方を永遠に変えるかも。

ここ5年ほど、Netflixの存在によって、大手映画スタジオはストリーミング配信業界を無視できなくなってきました。今やユーザーは数回クリックすれば、お家でハイクオリティなコンテンツを見ることができる時代です。そこで、映画スタジオもオリジナルコンテンツを配信すべく自社サービスを立ち上げています。

一方、映画館は通常、映画スタジオと一定期間映画館のみで公開するという契約を結んだ上で営業しています。DVDや配信がスタートするまでの数ヶ月が待てない、すぐ見たいという人は、とにかく映画館に足を運ばなくてはいけません。しかし今、コロナパンデミックによりその流れは一変。映画スタジオは、映画館をすっ飛ばして配信サービスで消費者にコンテンツを直で提供=POVD配信しています。もちろん、数ヶ月待つことなく配信するので、ちょっとお高い価格で提供できます。これは、新型コロナによる映画館閉鎖が長引けば長引くほど、映画館業界は窮地に追い込まれるということ。

表面上はお互いの関係性を維持してきた

しかし、正直なところ映画館ビジネスの終わりは驚く話ではありません。たとえば、ディズニーがHuluの筆頭株主になるなど、垂直型統合は近年進んでいます。権利交渉コストや、映画館での上映料や権利などさまざまな交渉ごとにコストをかけるよりも、利益を分配することなく全部自分で決めて全部自分で総取りできたら最高でしょう。しかし、Apple(アップル)、Netflix、ディズニー、NBCUniversalなどが統合を進めてはいるものの、どの企業もそれはあくまでビジネス戦略のひとつにすぎず、映画館で映画を公開するという姿勢をとっています。映画館側も、配信サービスを統合していく企業の存在は、別に脅威ではないしというスタンス。映画館でのチケット売り上げが少しずつ落ちているにもかかわらず、長年、お互いは敵ではないという立ち位置を守ってきました。顔に営業用の偽スマイルをはりつけて、お互いの関係性を維持してきました。

そんなお互いの努力(?)をぶっ壊したのが、コロナパンデミックです。

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最終更新:5/12(火) 22:30
ギズモード・ジャパン

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