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トヨタの社長もコロナ巣ごもり生活、「現地現物」の仕事観に変化も

5/12(火) 18:55配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 政府の緊急事態宣言の下、新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと日本中の人々が自粛生活を送る中、国内最大手の自動車メーカーであるトヨタ自動車の豊田章男社長も本社がある愛知県内の施設で「巣ごもり生活」を続けていたことを明らかにした。移動や資料作りなどの時間が大幅に削減できることを身をもって学び、現場に足を運ぶことを当然としてきた社内の考え方も見直す必要があるかもしれないと述べた。

豊田社長は12日の決算会見で、先月の政府の緊急事態宣言発令後、県外移動を避けるために愛知県内の研修所にずっと身を置いて職務にあたっていたと話した。接触人数が85%減となったほか、移動時間は80%、会議時間は30%、会議資料は50%ほど従来より減ったという。

豊田氏との会議となると、これまでは社員が資料を事前に準備するため実際の議論はその1-2週間後になることもあった。今はすぐにテレビ会議で資料なしで相談できるようになり、豊田氏は余った時間を「未来への投資、未来のトヨタの仕事」に回していけるのではないかとの考えを示した。

また、豊田氏は他社のトップらと会う際には「自ら足を運ばないと失礼にあたるのでは」との懸念からできるだけ先方を訪問するようにしていたが、現在はオンラインで頻繁に連絡ができるようになったといい、これを機に一気にやり方を変え、「新しいトヨタに向けてアクセルをより踏むということの実現がより早くなっていくのではないか」とも話した。

トヨタでは現地に出向いて人や物を自ら確認する「現地現物」の考え方が長年受け継がれてきたが、「何が何でも相手の場所に行って、会議に行くのが現地現物ではないというのははっきり申し上げられる」と述べ、理念を再定義する必要があるとの考えも示した。

(c)2020 Bloomberg L.P.

Nao Sano, Tsuyoshi Inajima

最終更新:5/12(火) 18:55
Bloomberg

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