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ロックダウンが続くと家庭内暴力が大きく増加…WHOが各国政府と地域社会に支援を求める

5/13(水) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

世界保健機関(WHO)は、世界的に増加する家庭内暴力について議論したと発表した。

国連人口基金のデータにより、パートナーから家庭内暴力を受けた経験のある女性の数が600%増加していることが示唆されたと、WHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は語った。

クルーゲ氏は、新型コロナウイルスのロックダウンが今後6カ月続くと、世界中でさらに推定3100万件の家庭内暴力が発生すると述べた。

彼は「暴力は避けられることで、必然ではない」と述べ、各国政府に対して医療サービスやホットラインを提供すること、地域コミュニティには周囲の人々に気を配ることを求めた。

新型コロナウイルスのロックダウンが続き、不安やストレス、怒りが高まり続けると、そのような感情は、家庭内暴力にさらされている人々の生命を脅かす可能性がある。

5月7日の記者会見で、WHOのハンス・クルーゲ(Hans Kluge)欧州地域事務局長は、自宅待機令やロックダウンの結果として、家庭内暴力が増加していることを強調した。

クルーゲ氏は、これまでに報告されたケースはごく僅かではあるが、WHOがスペイン、フランス、ベルギー、ブルガリアなどの加盟国や国連人口基金(UNFPA)から集めた情報は憂慮すべきものだと述べた。クルーゲ氏によると、パートナーから家庭内暴力を受けている女性が600%増加している。対人暴力の発生頻度によるUNFPAの予測では、ロックダウンが今後6カ月続くと、世界でさらに3100万件の家庭内暴力が発生するとみられるという。

「これは避けられることだ」と、彼は述べた。

密室で起きる家庭内暴力に対峙する人々を助けるため、クルーゲ欧州地域事務局長は、各国の政府や地域コミュニティに呼びかけた。「各国政府は家庭内暴力の被害者を支援するホットラインや医療サービスなどの提供とその拡大を行い、これを道徳的義務として考えるべきだ」と、彼は述べ、一般市民に対しては、被害者は自分の生活がどんなものかを自覚していないので、テキストメッセージや電話を通じて近所や友人、家族などに気を配るよう呼びかけた。

「連絡を取り合ってほしい。近所や知り合い、家族、友人と連絡を取り、サポートしてください」と、彼は語った。

WHOは家庭内暴力の被害者を支援する具体的な方法を近日中に発表すると述べた。

[原文:WHO: If lockdowns go on for 6 months, there could be 31 million new domestic violence cases globally]

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

Julia Naftulin

最終更新:5/13(水) 12:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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