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横峯さくら 門外不出のゴルフノート/海外ゴルフ回顧録

5/13(水) 15:35配信

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、各国で大規模イベントが中止や延期に追い込まれた2020年。プロゴルフも例外ではなく、選手たちの熱戦を見られない期間が続いています。無事に再開されることを信じ、ゴルフカメラマンの厳選写真で世界のゴルフに思いを馳せます。(Shizuka Minami)

【写真】二人三脚

生活必需品のゴルフノート

横峯さくらは、結婚したら引退すると決めていたという。昔から「奥さん」になることが夢。仕事と結婚の両立は無理だと思っていた。だが、2014年の結婚後、引退はしなかった。子供の頃からの夢だった米女子ツアーを経験しないまま引退すると悔いが残ると思ったという。

15年に米女子ツアーに参戦すると彼女の価値観が徐々に変わっていったように見えた。国内ツアーのように毎週は自宅に戻れない。転戦しながら行く先々の土地で観光したり、美味しいものを食べたり、と生活を楽しむ米ツアーの選手たちを目の当たりにした。「仕事と結婚は両立できるのでは?」。考えが変わりだした彼女はゴルフを続けることを決め、米ツアーでの優勝を目標にした。

この写真を撮影したのは17年8月である。仕事ではなかった。

彼女自身が「自分自身の価値観の変化」、「仕事とプライベートの関係性」などの経験と想いをいつか形に出来たらということで、必需品の一部を撮影させてもらうことになった。

『その時々に重要だということをメモしている。1年で約1冊書き終わる』というゴルフノートと『今週の試合でこれは絶対重要だと思うことをメモする』というヤーデージブック。 両方のメモからはプロゴルファーとしての向上心も垣間見えた。

その後「さくら道」(横峯さくら/文藝春秋)という自伝の出版となり、この写真の別カットを同書籍に採用していただいた。日米ツアーでは若手の活躍が著しい。ただ、黙々と精進する34歳の優勝も、やっぱり見てみたい。
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南しずか(Shizuka Minami)東京都出身。東海大工学部航空宇宙学科卒。2008年の最終予選会から、米女子ゴルフツアーを取材。ほかに大リーグや世界のマイナースポーツの撮影もしている。

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