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「保育園は地獄だった」マンガで伝えたかった“母の背中”の存在感 「今度はあなたが背中を守って」

5/14(木) 7:00配信

withnews

「不安なことがあるたび、その背中を見てきた」。どんなときも「絶対的な味方」でいてくれる、母親との記憶を描いた漫画が人気です。周囲になじめないことで味わった痛みを癒す、家族のぬくもり。作品が放つ普遍的なメッセージに、共感の声が集まっています。作者に思いを聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)

【漫画全編読めます】保育園では「ぼっち」唯一の楽しみも年上の男の子に奪われ…帰り道に母が告げた言葉

保育園で味わった恐怖

複数回に分け投稿された13ページの漫画「母の背中」は、11日に投稿されました。寝室に置かれている日本人形が、突然動き出すシーンから始まります。

恐怖におののく、主人公である小学生の男の子。布団から飛び起き、慌てて周囲を見回すも、平穏そのもの。どうやら悪夢を見ていたようです。台所に立つ母親の元へ走ると、その背中を見て胸をなで下ろすのでした。

「不安なことがあるたび、母の背中を見てきた」。男の子は語ります。その原点は、通っていた保育園での体験にありました。

「保育園は地獄だった」という彼は園の雰囲気になじめず、孤立しがちでした。支えになったのが、お昼寝の時間用に準備された、レコードのジャケットを眺めること。お気に入りのイラスト入りのものを、床に並べては、一人楽しんでいました。

ある日、年上の男子が、床に置かれたジャケットを踏み転んでしまいます。怒りをあらわにし、暴力を振るう男子と、それを止めに入る女子。取っ組み合いのけんかにまで発展し、主人公の男の子は、腰を抜かすほどショックを受けます。

母の背中は「宇宙」だった

その後、母が男の子を迎えに来ました。「何があったの?」。雷鳴が響き、雨が降りしきる中、母は自転車の後部座席に乗った男の子に尋ねます。しかし、黙ったまま答えません。

するとなぜか、帰り道沿いに置かれた「ガチャガチャマシン」の前で止まります。天気が悪いのに、遊ぶなんて……。いぶかしむ男の子に、母は告げます。「雨が降ってたらガチャガチャしちゃダメって誰が決めたの?」「いつもと違うから面白いんじゃないの」

もらったお金で景品を買い、男の子は大満足です。ただ、機嫌を直せたのには、もっと大きな理由がありました。

どんなに心かき乱されることがあっても、わが子を守るかのように、目の前にそびえ続けてくれた、母の背中という存在です。彼は、こう語ります。

「大雨が降る日も、雷が落ちる日も、とても怖い夢を見た日も、この背中に捕まっていれば大丈夫だった」

「絶対に安心で安全なんだ。きっと母さんの背中は、宇宙なんだ」

そして、視点は再び冒頭のシーンへ。「宇宙……」。布団の中で一人つぶやく男の子に、早く寝るよう叱る母。親子の会話が響く中で、物語は幕を閉じます。

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最終更新:5/14(木) 7:00
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