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獺祭、コロナで売り上げ減 原料の山田錦を食用販売

5/13(水) 22:24配信

朝日新聞デジタル

 純米大吟醸酒「獺祭(だっさい)」を醸造する旭酒造(山口県岩国市)は、原料用の酒米「山田錦」を食用として売り始めた。450グラム(3合)で税込み375円。インターネットや全国の酒販店で買える。

【写真】旭酒造が醸造する「獺祭」

 旭酒造は、国内で1年に生産される山田錦の4分の1にあたる14万~15万俵ほどを買い入れているという。山田錦は食用米より収穫までの期間が長いが、3割ほど高値で取引されるため、新たに取り組む生産者を増やしてきた。だが、新型コロナウイルスの影響で、旭酒造の3、4月の売り上げは半減。仕込み量も減らしているという。

 全国の日本酒の蔵元でも減産傾向で、今年産の山田錦の需要が落ち込むことが見込まれるが、生産者はすでに田植えを始めている。そこで、全国の契約農家から仕入れた2019年産の山田錦の一部を食用として販売することにした。

 獺祭は山田錦を23~45%まで磨き上げて仕込むのが特徴だが、食用として販売するために磨きは90%に抑えた。食用米より甘みや粘りは少ないが、水分を吸収しやすく、少なめの水で炊いてチャーハンなどに使うのがおすすめという。

 担当者は「余ってしまう山田錦を持ち越すこともできるが、秋には新米もできる。お酒が苦手な方も、山田錦を食べて生産者を応援してほしい」と話す。(伊藤宏樹)

朝日新聞社

最終更新:5/13(水) 22:40
朝日新聞デジタル

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