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《北海道F戦史03年》さらば東京 いざ北海道へ

5/13(水) 7:01配信

道新スポーツ

 日本ハムが北海道に移転し、今季で17シーズン目を迎える。昨シーズンまでAクラス11度を数える中で、リーグ優勝5度、日本一を2度達成。強さと並行するようにファイターズ人気は北海道の中に浸透、2023年には新球場も完成する。今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕日が大幅に遅れているが、道新スポーツでは「北海道F戦史」と題して、毎年の開幕戦と併せて移転前年の03年からの戦いを19年まで順次掲載。歴史を振り返りつつ、来るべき2020年の開幕を待つ。

30年間の”東京ファイターズ”に幕

 球団初の外国人監督・ヒルマンのファーストシーズンは、30年間親しまれた”東京ファイターズ”のラストイヤーでもあった。

 前年3月には本拠地移転方針が明らかになり、同7月に正式決定。「2年目にホームグラウンドが東京から札幌に移ることは分かっていた。どんなときにもアグレッシブさを忘れず戦う。それがわれわれに与えられている使命だ」。指揮官の言葉は強かった。

 チーム成績は140試合で62勝74敗4分け。特に最終盤30試合では6連敗に2度の4連敗を喫するなど大失速。3年連続Bクラスとなる5位に甘んじた。

札幌ドームで北海道民を沸かせた

 しかし、選手たちは新天地を沸かせた。札幌ドームで10試合を戦い、まずは初戦となった4月8日・オリックス戦では、伸び盛りの高橋信があいさつ代わりにプロ1号を叩き込んだ。

 また、夏休み期間となった8月には近鉄、西武との6連戦でアピール。同20日には3―1で勝利し、01年7月以来、8敗2分けと勝ち星がなかった札幌ドームで待望の初勝利。同23日の西武戦では九回に追い付き、なおも1死満塁の好機に金子誠がサヨナラ打を放った。同日は母校・常総学院高が夏の甲子園で優勝を決めた直後でもあった。手荒い祝福を受けるヒーローを見ながら「誠に尽きる」とキャプテン小笠原も手放しで喜んだ。

今まで以上にファンと交流図る

 翌24日の西武戦には2万8000人が来場し、小笠原の25号を含め5本塁打を放ち、13―5で圧勝。新たなホーム10試合で18万5000人が観戦に訪れた。数字的には特筆するものではないが”プロ野球不毛の地”だった北海道の関心を示す貴重な数字は、チームに大きな勇気を与えた。

 ヒルマン監督や選手たちは時間が許せば広報活動やファンとの触れ合いに動いた。懐疑的な見方もあったが、北海道に根ざす運動はぶれることはなかった。

 9月28日、西武最終戦は東京ドームのラストゲーム。東映時代から応援し続け、涙を流すオールドファンなど5万人が詰めかけた。試合後は七色の紙テープが舞う中、ヒルマン監督や選手たちが球団旗を手に場内を一周。30年間の感謝と別れを告げた。

オフには新庄が入団

 11月20日、衝撃的な追い風が吹き込んできた。前メッツ・新庄の入団が決定したのだ。翌日から球団ファンクラブ入会が殺到するなど、早くも効果は抜群。移転元年に向け、早くも希望の光が放たれた。

最終更新:5/13(水) 7:01
道新スポーツ

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