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カワサキ「Ninja」ロゴに隠された謎 輪郭がギザギザなのはFAX送信の“ビロビロ”から生まれた!?

5/13(水) 11:00配信

バイクのニュース

カワサキ「Ninja」ロゴの輪郭がギザギザな理由とは……

 カワサキ「Ninja」と言えば、いまやカワサキのスポーツモデルの代名詞であり、現在はカワサキの多くのフルカウルをまとったスポーツモデルに冠付けられています。

【画像】カワサキ「Ninja」のロゴは“ビロビロ”?(11枚)

 この「Ninja」のネーミングは当初「GPZ900R」(1984年)の“ペットネーム(愛称)”として名付けられた、として知られています。しかし、アメリカではれっきとした正式な車両名として使われていました。北米ではGPZ900Rではなく「NINJA」が正式名称だったのです。

 最初に「NINJA」のロゴがアメリカで商標登録されたのは、GPZ900Rが発売される少し前の1983年8月でした。

 出願は1982年8月、商標登録出願年から考察すると、フラッグシップではなく軽快なスポーツモデルとして次世代の“ザッパー(Z1)”を目指したというGPZ900Rの開発当初から「NINJA」のネーミングが検討されていたことがわかります。

 当時の背景には、アメリカで沸き起こっていた「忍者」ブームがあったようです。Ninja(=忍者)のキャラクターは、ショーン・コネリー主演の映画『007は二度死ぬ』(1967年)によって世界に知らしめられ、ショー・コスギ主演の映画『燃えよNinja』(1981年)からはじまる一連の忍者映画を発端として、1980年代初頭、アメリカに一大「Ninja」ブームを巻き起こします。

 実際、最初に出願された「NINJA」のロゴを見ると、どことなくアメコミ風のコミカルな雰囲気があります。もし、この初代ロゴのままだったとしたら、カワサキを代表するスポーツモデルの総称として使い続けられたかどうか……。

 ところで、現在使われているNinjaのロゴは、エッジ(輪郭)がギザギザした筆文字が特徴となっていますよね。このギザギザ、じつは国際FAX送信によって“ビロビロ~”と伸びてしまったのが発端なのだそうです。

 以前、筆者(小林ゆき)がGPZ900Rの開発ライダーである衣笠明男さんにインタビューをしたときに、その顛末をうかがいました。

「USにニンジャのネーミングでいくぞゆうて、こちらの方からファックスしたらしいんですけどね。ファックスすると、昔ですから、こう字がずれるじゃないですか(笑)。そのときに、こっちの方がええじゃないか、というような話しで……」

 当時の広報の青木さんも次のように語っています。

「日本からカッチリしたものを送ったら、ビロビロっと伸びてこういう感じになってしまったと……(笑)。

 それがかえって好評だったということで、こういう字体になった」(雑誌『Clubman Ninja浪漫』P38より、1996年ネコ・パブリッシング刊)

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最終更新:5/13(水) 17:43
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