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【アンティーク購入指南ミリタリー編】ロンジンやオメガなど ― 最終回ゼロからわかるアンティークウオッチ

5/13(水) 17:10配信

ウオッチライフニュース

 アンティークウオッチの基本的なことを全5回にわたってお届けする連載企画。最終回では、堅牢かつ優れた精度を求められた“ミリタリー”モデルを詳しく見ていく。

》厳しい規格をパスした実力派揃い

 戦場において兵士の生死をも左右しかねない装備品は、その一つひとつに厳格な規格が設けられ、品質が厳しくチェックされている。クォーツの登場により高精度かつ手頃な時計が普及したことから、現在、腕時計を軍装備品として採用するケースは少なくなったが、1960年代以前はこうした軍用時計が数多く存在した。

 軍装備品として制式採用された時計は、すなわち高い信頼性を有していることの証明であり、また戦火をくぐり抜けて受け継がれたという強固なバックボーンも大きな魅力である。

 そのなかでも現在、市場で多く流通し購入しやすいのが、ブロードアローのマークで知られるイギリスの軍用時計だ。当時、イギリスは自国に目立った時計製造会社がなく、輸入品に頼っていたが、そこに名を連ねるのはスイスの名門ブランドばかりなのである。それでいてシンプルな3針モデルであれば、20万円台から購入することができる。

》ミリタリーウオッチはココに注意!

 現在流通する軍用時計は、戦場で使用され損傷が激しいものやパーツ交換がされているものも多い。それを魅力と捉える人も少なくないが、基本的には状態が良いほうが高額で、同じモデルでもかなり価格差がある場合も。

》編集部のオススメ ― ミリタリー編

 第2次世界大戦期に支給されたW.W.W.シリーズ。暗闇などで目立たないように文字盤が黒に統一されたほか、スクリューバックケースが採用され防水性が強化されるなどした。W.W.W.はオメガのほかロンジンやIWCなど12社もの時計メーカーが製造を担い、“ダーティ・ダース”の名でも知られる。

 1948年から50年代後半にかけて製造され、その大半がイギリス軍に納入されたIWCのマーク11。イギリス空軍の要請を受けて開発されたマーク10の後継として、ハック機能や耐磁性能が追加された。軍用時計のなかでも人気の高いモデルのため、相場はやや高め。

 第2次世界大戦時に支給され、その後のグリーンランド遠征でも携帯されたことから“グリーンランダー”とも呼ばれる。耐久性を高めるためか、12リニュー(約27mm)のムーヴメントに対して、37.5mm径の肉厚なケースを採用している。

 これまで、全5回にわたりアンティークウオッチの基礎から人気4ジャンルのアンティークウオッチを紹介してきた。アンティークとの出会いは一期一会とも言われるので、実際にショップに足を運び自分だけのアンティークを探してみてはいかがだろうか。

構成◎松本 由紀(編集部)/文◎堀内 大輔(編集部)/写真◎笠井 修

最終更新:5/13(水) 17:10
ウオッチライフニュース

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