ここから本文です

子どもの無反応、無気力に働きかけるアプローチ[やる気を引き出すコーチング]

5/13(水) 17:02配信

ベネッセ 教育情報サイト

先日初めて、定時制高校に講演に行きました。あらかじめ、ご担当の先生から、こんな情報をいただいていました。
「石川さんが日頃行かれている全日制の生徒とは少し雰囲気が違うかもしれません。いろんな生徒がいます。年齢層も幅広いですし、家庭環境が複雑な子、いじめや不登校を経験して、全日制を退学した子などもいます」
実際に、皆さんの前に立って話し始めると、確かに、いつもと雰囲気が違いました。

発言や考えを受容する効果

講演中に、「皆さんには、夢ややってみたいことはありますか?」と私が投げかけると、いつもは、シーンとしたままで反応がありません。考えているのか、いないのか、表情からはほとんど読みとることができません。ところが、今回はいきなり、「はい!あります」と手が挙がりました。

まず、60代の生徒さんが、「外国で働きたいです」とおっしゃるのです。思いがけない反応と、夢を持ちながら学び続けられている人生の大先輩の姿に感動しました。「他の皆さんはどうですか?」とふると、今度は、10代の生徒さんがやってみたいことを話してくれました。その後も、2~3人手が挙がり、各々にユニークな発表で場をいっそう和ませてくれました。

「やりたいこと」があり、それを自発的に人前で発表することは、そんなに簡単なことではありません。私がこれまで行ってきた学校の講演では、まずないことです。「この学校の生徒さんは何が違うのだろう?」と考えました。大人が意欲的に学び、夢を語る姿を子どもたちに見せていることも一つ大きな要因としてあるでしょう。

もう一つ、先生方の接し方によるところは非常に大きいと感じました。「こんなことを言ったら笑われるかも、否定されるかも」という恐れがあると、決して、自分の考えは言えません。先生方が、日頃から、どんな考えや発言も受容し、お互いに受容し合うように関わっていらっしゃるからこその反応なのだと感じました。このような関わり方が増えたら、無反応や無気力を装う子どもたちは減るのではないかと考えさせられました。

1/2ページ

最終更新:5/13(水) 17:02
ベネッセ 教育情報サイト

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事