ここから本文です

PCR検査よりも迅速に検査可能に。安倍首相も期待する抗原検査、その実力は?

5/13(水) 19:50配信

BuzzFeed Japan

厚生労働省は5月13日、新型コロナウイルス感染症を診断するために使用する抗原検査キットを医薬品医療機器等法(薬機法)に基づき承認した。抗原検査はPCR検査に比べ迅速に結果が得られること、一定のウイルス量を有している場合には陽性と診断できることから検査体制の効率化につながることが期待されている。5月6日には安倍晋三首相がヤフーなどが企画したインターネットでの生配信番組で、抗原検査をPCR検査の前段階として活用したいと語り、注目を集めていた。この抗原検査とはどのようなものなのだろうか。【 BuzzFeed Japan / 千葉雄登】

抗原検査、その性能

今回、厚労省で承認されたのは富士レビオ株式会社が販売する抗原検査キット「エスプライン SARS-CoV-2」だ。

この検査は鼻咽頭(鼻の奥)のぬぐい液中のウイルスを検出するもので、検体を含む液をセットすると約30分程度で陽性または陰性を判定することができる。

厚労省はこの抗原検査キット活用に関するガイドラインを13日に発表した。その中でこの検査キットの目的は「緊急性の高い新型コロナウイルス感染症陽性者を早急に検知することにある」としている。

その上で、「本キットの供給が十分になるまでは、検査の需給がひっ迫することを想定し、また、陰性時は PCR 検査での確認が必要になるケースも想定されることから、患者発生数の多い都道府県における帰国者・接触者外来(地域・外来検査センターを含む)及び全国の特定機能病院から供給を開始し、生産量の拡大状況を確認しつつ、対象地域及び PCR 検査を実施できる医療機関を中心に供給対象を拡大していく」との方針だ。

厚労省は陽性の確定診断については、ウイルス量が一定以上の場合には高い確率で陽性と判定できるとされているため、抗原検査による結果のみで判断することも可能になると見解を示している。

一方で、ウイルス量が少ない場合に陰性と判定する可能性が指摘されており、仮に抗原検査で陰性と判定された場合には合わせてPCR検査を併用するよう厚労省はガイドラインで定めている。

抗原検査の場合でも、検体の採取を行う際にはPCR検査と同様、防護キットを着用する必要がある。

なお現時点では「無症状者に対する使用、無症状者に対するスクリーニング検査目的の使用、陰性確認等目的の使用は、適切な検出性能を発揮できず、適さない」との旨もガイドラインに明記された。

1/3ページ

最終更新:5/13(水) 19:50
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事