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新型コロナ関連倒産 タクシー業界では全国初 女性が乗務する「ピンクタクシー」を運行していたタクシー業、ふれ愛交通が自己破産申請

5/13(水) 13:29配信

帝国データバンク

新型コロナウイルスの影響で売り上げ激減、11日付で従業員を解雇していた

 (株)ふれ愛交通(TDB企業コード:570289983、資本金1800万円、大阪府大阪市平野区平野東4-5-19、代表道野隆氏ほか1名、従業員200名)は、5月13日に大阪地裁へ自己破産を申請した。

 申請代理人は高橋幸平弁護士(大阪府大阪市北区堂島1-1-5ザイマックス梅田新道ビル12階、梅田総合法律事務所、電話06-6348-5513)ほか2名。

 当社は、1988年(昭和63年)1月に設立したタクシー事業者。設立当初は梱包などの運送付帯サービスを主力に手掛けていたが、2004年頃に関係会社より介護タクシー事業を譲り受けて以降は福祉関連事業に進出。2006年には一般タクシー事業にも進出し、大阪府下の事業者や一般ユーザーを対象に営業を展開していた。福祉車両やジャンボタクシーなど約100台を所有し、病院や介護施設に基盤を構築するなど地元に密着した公共交通機関として地位を確立。とりわけ、女性乗務員が運転するピンク色に塗装したハイブリッド車両は「幸せを運ぶ、ピンクのタクシー」として親しまれていた。障害者施設や病院などへの送迎ルートが増加し客数が伸長した2016年5月期には年収入高約7億円を計上していた。

 しかし、ドライバー不足による稼働率の低下や人件費上昇などにより収益は低迷。インバウンド需要や女性顧客の取り込みに注力し、業績回復に努めていたものの、近時は新型コロナウイルス感染拡大の影響により外国人旅行客数が低調に推移。さらに外出自粛により一般顧客の乗車も伸び悩み、売り上げが大きく減少して先行きの見通しが立たなくなり、5月11日付で従業員を解雇するなど動向が注目されていた。

 負債は現在調査中。

 なお、社会的影響の大きな介護タクシー事業に限り、破産手続き開始決定後も破産管財人の管理の下、事業を継続する予定となっている。

 「新型コロナウイルス関連倒産」としては、タクシー業界では全国初。近畿地区では26件目、大阪府下では13件目。

最終更新:5/13(水) 13:50
帝国データバンク

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