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コンテナホテル長崎へ50室 クルーズ船コロナ支援 診療、休憩室に活用 市川・デベロップ社

5/13(水) 12:47配信

千葉日報オンライン

 移設可能なコンテナ型ホテルを運営するデベロップ(市川市)が、成田市と栃木県足利市に設置していた計50室のコンテナ客室を、イタリア籍クルーズ船で発生した新型コロナウイルス集団感染の医療支援で、長崎市に移送した。現地では船が停泊する造船所内で、診療室や医療従事者の休憩室として利用されている。

 デベロップ社が提供したのは、普段1棟1室型のホテルとして運営し、災害時には被災地に移設して仮設宿泊所として使える建築用コンテナ。1室の広さは約13平方メートルで、ベッドやユニットバスのほか、冷蔵庫、エアコンも備えている。

 客室の提供は、同社が大規模災害に備えて「レスキューホテル」と名付けた仕組みで、実際の「出動」は初めて。今回は4月26日に政府と長崎県、クルーズ船会社から要請を受け、コンテナの動かしやすさを生かして翌27日にはトラックで輸送を開始した。輸送関係費は船会社の負担という。

 コンテナ建築を手掛けるデベロップ社は、東日本大震災後の2012年1月、宮城県石巻市に復興作業従事者のための宿泊施設を2週間の工期で建築。その5年後、コンテナを栃木県佐野市に移設してホテルに転用した。

 この経験から、柔軟な配置・増減が可能な建築用コンテナを災害対応に生かそうと「動かすことを想定したホテル」(広報担当者)の運営を開始。「ザ・ヤード」シリーズとして18年12月に栃木県に1号店を開業し、現在は本県を含む関東4県と愛知県で計18店舗559室を展開している。

 これまでに市川、いすみ、船橋、習志野、八千代の県内5市と、災害時にコンテナ客室を提供する協定を結び、今後は東金市とも締結する予定という。

 新型コロナの軽症者を受け入れる宿泊施設の確保が全国で進められる中、同社は「設置が簡単で早いレスキューホテルは、地域の医療体制の増強に広く役立つと考える」と説明。さらに、昨年秋の台風など県内で大規模な自然災害が増えていることを受け「有事の際にはすぐに駆け付けられるよう、県内でも多くの場所にコンテナホテルを開業していきたい」としている。

最終更新:5/13(水) 12:47
千葉日報オンライン

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