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3分でわかるコロナ「再生産数」 感染抑制か第2波到来か

5/13(水) 13:42配信

ロイター

 新型コロナウイルス感染拡大の第2波の懸念が世界的に高まっている。その際、「実効再生産数」というフレーズをよく耳にする。この再生産数とは何か、詳しくみていく。

 これは、あるウイルスが1人の感染者から平均何人にうつるかを示す数値。ウイルス感染状況の目安になる。

 数値が1なら、平均で患者1人が別の接触した1人に感染させることを意味する。つまり、1を下回れば、流行が下火に向かっているということだ。1人が感染させる人数が1人未満だからだ。

 1を上回れば感染が急増していくことを意味する。1人から複数にうつしていくからだ。1を超えると、病院や医療態勢が崩壊に向かいやすくなっていることも示す。

 WHOの分析では、中国・武漢では、流行が急拡大した初期のころは2.5前後だった。

 ただ、数値の算出は難しい場合がある。特に米国のように、国土が広いと、数値は、地域ごとにばらつきが大きくなる。広範なウイルス検査能力が不足している場合も、再生産数の正確な測定を難しくする。

 次に、数値に影響するのは何か?

 人口密度は大きな要因だ。ウイルスは人口が過密な地域では、より簡単に広がる。ソーシャルディスタンス、学校や企業の閉鎖、マスクの着用といった対策は数値を下げるのに役立つ。

 ウイルスの特質自体も大きく影響する。他のウイルスよりも簡単に感染を広げる能力がある。
潜伏期間の中央値は約5日とインフルエンザの2日より長く、無自覚無症状の人が感染を広げることもある。感染者が咳やくしゃみをしていないのに、濃厚接触者にうつしてしまう科学的根拠もある。

 過去の感染によるものであれ、ワクチン接種によるものであれ、集団免疫の程度も影響する。
ただ、今回の場合、感染発生の際には免疫はなく、当局が承認したワクチンもまだない。

 再生産数の上昇は憂慮すべきか?

 端的に言って、その通りだ。新たな感染急増を示唆し得るからだ。経済再開に向けた各国地域の取り組みにも影響する。

最終更新:5/13(水) 13:42
ロイター

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