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「クラブ発コロナ、時間との戦い」…匿名検査の全国拡大を検討

5/13(水) 12:34配信

ハンギョレ新聞

防対本「最大限早い時間内に 90%以上探し出せれば抑制可能 3次感染の遮断、今が一番重要」  ソウル市「匿名検査」後、検診が2倍に増え 性的マイノリティ団体も自発的検査を督励

 梨泰院(イテウォン)のクラブを中心とした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の累積感染者が6日目にして100人を超え、感染者が出たクラブが9軒に増えたことで、防疫当局は自発的検査を誘導するための匿名検査制を全国に拡大することを検討することにした。警察と通信会社に支援を要請するなど、患者発生前後の時期に該当場所を訪れた人々を探し出すのにも速度を上げている。

 中央防疫対策本部(防対本)のクォン・ジュヌク副本部長は12日、定例ブリーフィングで「最大限早い時間内に90%以上の(感染者との)接触者を追跡して探すことができれば、最終的に(さらなる拡散の)抑制が可能だ」とし、「時間との戦い」であることを強調した。防疫当局は梨泰院のクラブに端を発する集団感染の輪がさらに増える可能性もあると見ている。これに先立ち、事態の初期には6日に確認された京畿道龍仁市(ヨンインシ)の最初の患者(指標患者)が訪れたクラブ5軒(キング、トランク、クイーン、ソホ、ヒム)が集団感染の震源地と推定された。しかし、他のクラブ4カ所からも感染者が出て、梨泰院一帯に“静かな伝播”が早くから広がっていた可能性が提起されている。クォン・ジュヌク副本部長は「5月2日以前の発生事例はまだ見つかっていない」とし、「今は一日いちにちが最も重要なときだ。最長潜伏期の14日がたつ今月20日までは、関連疫学調査や追跡調査に最善を尽くす」と強調した。

 防疫当局は、ソウル市と全羅北道で実施中の匿名検査制を全国に拡大する案を検討すると述べた。先月24日から今月6日まで梨泰院を訪問した人なら、他の情報なしに電話番号のみ残せば検査が受けられるようにし、身元の露出を避けたがる人々の検査を督励するということだ。ソウル市のパク・ウォンスン市長はこの日、「10日は3500件だった検査件数が(匿名検査を開始した)11日は6544件と2倍ほど増えた。現在までクラブの訪問者・接触者7272人がソウルで検査を受けた」と明らかにした。

 性的マイノリティ団体もこの日、「COVID-19性的マイノリティ緊急対策本部」を立て、「防疫当局と疎通し、検査の妨げとなる障害をなくすための活動を進める計画」だとし、性的マイノリティのヘイト・差別対応と検診督励に乗り出した。タレントのホン・ソクチョンさん(49)は、自分のインスタグラムに文を掲載して「『アウティング』(性的アイデンティティが他人によって強制的に公開されること)に対する心配が大きいということを誰よりもよく分かっているが、本人と家族、社会の健康と安全のために勇気を出して検査に臨んでほしい」と訴えた。

 防疫当局と自治体はこれまで確保された梨泰院のクラブの訪問者リストのうち連絡がつかない1982人を探すために、クラブの出入者のクレジットカード情報や移動通信の基地局情報などを把握する一方で、龍山(ヨンサン)警察署から防犯カメラ(CCTV)の資料を受け取って訪問者を探す計画だ。警察庁は、自治体が要請すれば連絡のつかないクラブ訪問者の同行者を探すなど、追跡を支援するための迅速対応チームを運営することにした。前日まで、梨泰院のクラブ関連の診断検査は1万299件が完了した。クラブを訪れた際に作成する名簿に身元を記載した人や自発的に選別診療所を訪ねた人を含めて8490人が検査を受け、直接関連性はないがクラブ関連で地域社会で検査を終えた人が1809人となった。

 一方、同日午後にはソウルのある芸術系高校の3年生の生徒が、この連休にCOVID-19の感染者が出た梨泰院のクラブを訪れた事実が明らかになった。ソウル市教育庁は管内にある高校の校長などに「クラブに行った生徒がいれば検査を受けさせてほしい」と案内した。生徒は同日陰性判定を受けたが、この前に学校の登校実技授業に4日と8日の両日出席したという。

チェ・ハヤン、クォン・ジダム、ソン・ギョンファ、オム・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:5/13(水) 12:34
ハンギョレ新聞

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