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新型コロナ禍でのエンタメ消費の動向を探る、最新米調査発表

5/13(水) 15:20配信

Billboard JAPAN

 ニールセン・ミュージック/MRCデータの調査シリーズ『新型コロナウイルス:エンタテイメントへの影響の追跡』によると、米国内ではパンデミックへの疲労感が現れ、新型コロナウイルスによってもたらされた精神的なダメージを乗り越えるため、やる気を起こしたり自己改善のために、これまで以上に音楽を頻繁に利用していることがわかった。1か月半近く休業が続き、失業率が上昇する中、隔離生活に疲れた人々にとって、音楽が手頃な気分転換になっているようだ。

 MRCデータは2週間間隔でエンタテイメントの消費のされ方の変化の調査を実施している。今回は4月10日の週に、アメリカの人口を代表する13歳以上の1010人を対象に行った。ここでは、第3弾の発表から音楽ビジネスのプランニングに取り込むべき5つの鍵となる見識を抜粋した。

1. 新作リリースのタイミングは今
 ツアーが可能になるまで新作リリースのタイミングを見合わせているアーティストがいるが、ファンは新しいものを喜んで受け入れているようなので考え直した方が良さそうだ。53%がすでに知っているアーティストからの新しい音楽を聴いている一方、43%はこれまで耳にしたことがないアーティストの新しい音楽を聴いているようだ。後者は第2弾の調査結果から4%上昇している。また、84%がすでに耳なじみの音楽を聴いていることから、馴染みのある曲に快適さを求めているのも事実である。

2. 雇用状況に関係なく、エンタテイメントのサブスクリプションの消費需要は伸びている
 新しいエンタテイメントサービスへのサブスクリプションの消費者の割合は解約した消費者数を上回ったことがわかった。この2週間でエンタテイメントのサブスクリプションを解約したのは23%で3月23日の調査結果から17%も伸びたものの、初めて加入した割合は前回の調査で24%だったのが今回は27%に上昇した。今回新規加入したのは在宅勤務者が多かったが、それ以上に失業者の新規加入が多かった。今回新規加入者の78%がパンデミック終了後もサブスクリプションを継続すると回答した。

3. ミュージック・ビデオは重要視すべき。MV制作のためのアートワークを増やし、再生回数を稼ぐ
 パンデミックの中、ミュージック・ビデオはノートパソコン、タブレット、コンピューター、テレビ、ゲーム機器など様々なデバイスで視聴可能なため再生回数が軒並み上がっている。景気が下降して6週目にもかかわらず、ミュージック・ビデオの再生回数は2月21日から3月12日の期間と比較して10%増加している。オーディオ再生も勢いを増し、2月21日から3月12日の期間と比較してマイナス9.4%が今回マイナス3.5%になった。

4. カントリー、子供向け音楽、クラシックのジャンルが強い
 景気の落ち込みが始まって以来、カントリー、子供向け音楽、クラシックを除いた音楽ジャンルは低迷している(現在は1月17日から3月12日までの8週間までのレベルにまで回復)。家で家族と過ごす時間が多くなったことで、子供向け音楽が一番聞かれていたが、その後子供がいても聴ける家族向けのジャンルであるカントリーが上回っている。

5. ファンはライブに行きたいが、まずは健康上の懸念に対処する必要がある
 ライブ会場に行きたい気持ちはあるものの、プロモーターと会場が対応するべき安全面の懸念がある。実際、調査では61%が会場全体に手の消毒液設置を望み、51%は屋外の会場を好み、50%は会場内での社会的距離を保ちたいと答え、44%は座席指定の場合でも隣の観客とは社会的距離を開けたいと答えた。また、35%は会場入場前に体温測定を希望している。

最終更新:5/13(水) 15:20
Billboard JAPAN

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