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芸能人の検察庁法改正抗議の投稿は新型コロナへの怒りの八つ当たりなのか

5/13(水) 18:00配信

FNNプライムオンライン

検察庁法改正に抗議する芸能人

Twitter上で「#検察庁法改正に抗議します」という投稿が数百万に及んだ。小泉今日子さんや「きゃりーぱみゅぱみゅ」さんという不思議な名前の人など芸能人が大勢参加 したという。

【図解】新型コロナ・政府の個別政策への対応は「評価する」でも、政府の対応全体へは「評価しない」という結果に

検察庁法改正については細かく触れないが、3月に閣議決定された時には野党や一部メディアは騒いだものの、芸能界からは声はほとんど上がらなかった。確かに芸能人に直接関係ないし、かなりマイナーな話題なので、なぜ今になってこのような声が上がるのか不思議に思っていた。

今回多くの有名人が Twitterに投稿したのはどうも不自然だということで、仕掛け人がいるのではないかという疑惑が持ち上がった。で、その仕掛け人候補の一人に名前が挙がっていたラサール石井さんがフジテレビの番組に出て面白いことを言った(ラサールさんは仕掛け人であることを否定)。

「今みんなコロナのこの状態に怒っていると思う。政府にもっとちゃんとしてくれよという気持ちがあると思う。補償もしてくれよとか。その怒りに火をつけた。」
ラサールさんはこう言っている。

新型コロナへの八つ当たりなのか?

確かに芸能界の仕事は減っている。生活に困っている人もいるだろう。ということはコロナで参っているから政権に八つ当たりしているということなのか?
そう言えば思い当たることがあった。

月曜に出たフジテレビの世論調査によると、新型コロナへの政府の対応について、「緊急事態の延長」は81%、「国民一律10万円給付」については74%が評価。

さらに段階的な学校の再開方針についても59%が賛成するなど個別の対応は評価しているのに、「政府の対応は」と改めて聞くと、なんと「評価しない」が 57%にも上るのだ。 これは不思議な数字だった。

どうやら国民は個別の政府の対応には一応納得しながらも、今後の経済に強い不安を感じ、自粛生活にはうんざりし、感染には脅えている。楽しいことは何もない。だから政府に対する怒りの気持ちが強くなるのではないか。

意見をはっきり言わねば!

だったら検察庁法改正に対する抗議はただの八つ当たりなのかもしれない。ただ八つ当たりでも意見は意見だ。ちゃんと言った方がいい。

「きゃりーぱみゅぱみゅ」さんが「ファン同士で喧嘩するのは嫌だなぁ」と言って投稿を削除したのは残念だった。ネット上では「何もわからない芸能人が政権に抗議とか気楽に言ってかっこつけるな」という声が大きく、そういう人たちの思うツボだからだ。

自分で意思表明する以上は「八つ当たりではありません」とはっきり言わねばならないと思う。

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

平井文夫

最終更新:5/13(水) 18:00
FNNプライムオンライン

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