ここから本文です

古代瓦のどら焼き試作 加賀立国1200年へ小松・能美市など

5/13(水) 1:12配信

北國新聞社

 小松、能美市などは12日までに、2023年の加賀立国1200年に向け、記念の菓子作りに乗り出した。加賀国(かがのくに)の中心地「国府」が置かれたとされる小松市国府地区の和菓子店と連携し、どら焼きの表面に、かつて両市にあった窯で焼かれた古代瓦の文様を焼き印であしらい、試作品を作った。今後、両市の特産物を具材として入れ、商品化する予定だ。

 菓子作りを計画したのは、小松、能美両市などで構成する加賀立国1200年遺跡魅力発信委員会。地元に国府があった歴史に住民が親しむきっかけになればと、小松市河田町の和菓子店「河田ふたば」の3代目店主宮向(みやむこ)健也さん(50)に協力を呼び掛け、賛同を得た。

 宮向さんは、平安期(9世紀後半)に小松市南東部の戸津窯跡群を中心に焼かれた「戸津瓦」と、能美市東部の湯屋窯跡群で白鳳(はくほう)時代(7世紀後半)に焼かれた「湯屋瓦」の文様を生かし、軒先を飾る軒丸瓦(のきまるがわら)の丸い図案を表現できるどら焼きを考案。「古代ロマンスイーツ 瓦どら(仮称)」と名付けた。

 古代の瓦はその当時、役所や寺院でしか使われず、ハスの花をモチーフにした文様は各地で変化しており、「地域の個性を示すデザイン」(小松市埋蔵文化財センター)とされる。

 戸津瓦と同様のデザインの瓦は、加賀国の国分寺があったと推定される小松市古府町の遺跡から見つかっており、湯屋瓦は野々市市の国史跡・末松廃寺に使われたことが判明している。

 どら焼きの素材には、小松産大麦や能美の国造(こくぞう)ゆずなどを使い、小松、能美それぞれの味を作る考えだ。宮向さんは「この地域にしかない材料を使い、加賀国らしさを発信したい」と腕まくりした。

 委員会は今年度から、地域の古墳や遺跡に関するグッズ製作など、立国1200年への機運を高める「加賀國古代ロマンプロジェクト」を本格始動させた。事務局を務める小松市埋蔵文化財センターの担当者は「地元の人にまずは地域の歴史の大切さを感じてもらいたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5/13(水) 1:12
北國新聞社

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事