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ドラッグストア競争激化 県外勢が「石川攻め」 生鮮、健康分野で対抗

5/13(水) 1:07配信

北國新聞社

 石川県内でドラッグストアの競争が激化している。スギ薬局(愛知県大府市)が21日に県内9店舗目を開業し、ゲンキー(坂井市)は今月、能登を中心に計5店舗をオープンする。出店攻勢を掛ける県外勢に対し、既存店は生鮮食品の強化や、健康相談の機能充実で対抗。県内の店舗数が飽和状態とされる中、ドラッグストアの「密集地帯」も発生しており、生き残りをかけた戦いが続く。

 日曜日の10日、金沢市藤江北4丁目のスギ薬局石川県庁前店では、新型コロナウイルスの影響による「巣ごもり需要」で買いだめをするためか、日用品や食料品を求める客でにぎわっていた。

 同店の斜め向かいには、クスリのアオキ(白山市)が藤江店を構え、コメヤ薬局(同市)も県庁前店を展開。徒歩圏内で、3店がしのぎを削る「激戦区」となっている。

 「まだまだ出店の余地はある」。昨年10月に石川に進出したスギ薬局の担当者は意気込む。

 スギ薬局は、他店が少ない金沢市街地などを中心に出店し、急速に店舗網を拡大している。21日に金沢市大手町で開業するほか、久安1丁目や元車など7店舗の出店を計画する。担当者は「2024年までに北陸で100店舗の出店を目指しており、まだ通過点だ」と話した。

 坂井市に本社を置くゲンキーは8日、七尾市本府中町に新店を開業。ゲンキーは商品に占める食品の比率が高く、担当者は「7千人規模の商圏でも十分に集客できる」と語る。今月は七尾市や志賀町、能美市などで新店をオープンする。

 県外資本の「石川攻め」に対し、地場のドラッグストアはどう迎え撃つのか。

 全国で約620店を展開するクスリのアオキは13日、白山市熱野町に県内74店舗目となる新店を開業する。同社は各店舗で野菜や鮮魚、精肉をはじめとする生鮮食品をそろえており、担当者は「生活に必要な食品の品ぞろえを充実させることで、客の来店機会が増える」と話す。病院の帰りに寄れるように、約8割に当たる60店に調剤薬局を併設している。

 コメヤ薬局は調剤や健康相談機能の充実に力を入れる。各店に薬剤師や管理栄養士を配置し、「地域のかかりつけ薬局」として顧客から選ばれる店づくりを進めている。

 中部経済産業局の統計によると、2020年2月時点の石川県内のドラッグストア店舗数は197店で、前年同月からの1年間で27店増えた。

 各店が出店競争を繰り広げる中、「石川の店舗数は飽和状態だ。スギ薬局も売り上げを維持するのは楽ではないはずだ」(業界関係者)との声が聞かれる。

 店舗の増加に伴い、値下げ合戦による利益の低下や従業員の確保も課題となる。各社は他社との差別化を図るために知恵を絞っている。

北國新聞社

最終更新:5/13(水) 1:07
北國新聞社

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