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アン・シネ、イ・ボミら日本ツアーピンチ 在留資格切れる…資格更新の見通し立たず

5/13(水) 6:00配信

スポーツ報知

 女子ゴルフで人気の韓国人選手が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日本ツアーが開幕した後も、しばらく出場できない可能性があることが12日、分かった。日本政府は韓国などに対し入国制限(5月末まで)を続けており、解除されても各選手は在留資格喪失の問題を抱える。“セクシークイーン”ことアン・シネ(29)=NOW ON=、2015、16年賞金女王のイ・ボミ(31)=延田グループ=、日本ツアー通算24勝の申ジエ(32)=スリーボンド=の3選手は今月から7月にかけて有効期限が迫る。関係者が取材に応じ、資格更新の見通しが立たない現状を明かした。

 女子の日本ツアーは現時点で開幕から17試合が中止となった。先行きが見えない中、外国人選手は入国制限に加え、在留資格の問題にも直面している。ツアーで人気の韓国3選手の中で最も早く、5月25日に期限が切れるのがアン・シネだ。現在は所属事務所が行政書士と相談し、更新に必要な書類をそろえているというが、期限内に本人が来日できるかは不透明。選手は賞金ランクで翌年の出場資格が決まるため、1年か半年ごとに在留資格を更新する必要がある。再申請となれば、1か月程度を要するとみられている。

 14日に世界に先駆けて開幕する韓国メジャーのKLPGA選手権(楊州・レイクウッドCC)に出場するイ・ボミは、6月12日が期限となっている。ボミの関係者によれば、仮に6月25日からのアース・モンダミンカップで日本ツアーが開幕しても、2週間の自宅待機が継続されると、出場するには6月初旬には入国する必要がある。だが、5月末までの入国制限が解除される時期は定かではなく、同関係者は6月の日本ツアー出場は難しいとの見方を示し「スケジュールが立たず悩ましい」と頭を抱えた。

 申ジエの場合、期限は7月23日と時間的な余裕はあるが、「それまでに入国制限が解除されないと」(申の関係者)と不透明な状況に変わりはない。KLPGA選手権の出場資格を有していた申だが、「こういう状況で勝ちに行く気持ちでスタートできない」と出場を見送った。一方、昨季2勝のペ・ソンウは3月に日本で更新した。開幕を待ったが見通しが立たずに4月末に帰国し、同選手権に出場する。

 日本女子プロ協会は今月1日、ツアー再開した場合に入国問題が発生する恐れのある外国勢のシード選手救済のため、トーナメント特別保障制度(出場できなかった試合数を来季保障する)の対象とすることを決定した。ボミや申とは違い、アン・シネのようにシードを持たない選手への措置はない。ツアーが開幕したとしても、韓国勢ら外国人選手が新型コロナの余波を引きずる可能性はある。

 ◆今季賞金シード&予選会上位の外国勢 賞金シード選手は3位の申を筆頭に4位のペ・ソンウ(韓国)、23位のテレサ・ルー(台湾)、31位のS・ランクン(タイ)ら12人。53位のイ・ナリ(韓国)、55位のカリス・デイビッドソン(豪州)、下部ツアー賞金ランク1位のヌック・スカパン(タイ)、同2位のサイ・ペイイン(台湾)は今季前半戦出場権を獲得。56位のキム・ハヌル(韓国)は17年のメジャー優勝で3年シードを保持。昨年の最終予選会では9位のセキ・ユウティン(中国)、25位のアン・シネら5人が今季前半戦出場権を獲得。今季は日本以外計5か国・地域の選手が出場権を持っている。

 ◆査証(ビザ)と在留資格 日本の査証(ビザ)は、外国にある「外務省管轄」の日本の大使館や領事館が発給し、パスポートの有効性を確認して、日本入国を推薦するもの。在留資格は、日本に住むために「法務省管轄」の入国管理局が許可するもので、プロスポーツ選手や俳優らが対象の「興行」のほか「研究」「芸術」「留学」などに分かれる。ビザ=在留資格ではなく、在留資格を持たない外国人=不法滞在者となる。

報知新聞社

最終更新:5/13(水) 6:10
スポーツ報知

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