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山中伸弥教授、東京五輪の開催は研究者次第「アスリートと同じくらいの努力を治療薬の開発にあたる研究者ができれば」

5/13(水) 16:19配信

スポーツ報知

 京都大学IPS細胞研究所所長・山中伸弥教授が(57)13日、TBS系情報番組「ひるおび!」(月~金曜・前10時25分)にリモートで出演し、新型コロナウイルスとの闘い方や今後の見通しについて話した。

 番組には日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏(63)も出演。来年の東京五輪開催について、「山中教授と安倍首相の対談で『来年は厳しいんじゃないか』という話をきいてひっくり返った」とし、率直な見通しを聞いた。

 山中教授は「厳しいと言ったつもりはなくて、ワクチンが出来たらオリンピックが出来るというのは、かなり厳しいんじゃないかと…」とやんわりと否定した。

 ワクチンの早期実用化が可能となっても、世界中に行き渡るには数年かかると説明。「ワクチンも重要ですが、治療薬、特に他の病気の薬を転用するということがどれくらい進むかがカギだと思っています」と日本で研究の進む治療薬に期待した。

 「来年オリンピックができるかできないかは、かなり研究者にかかっている。五輪に向けてスポーツ選手の方も超人的な、こうした不便な中でも努力をされていると思うんですが、それと同じくらいの努力を治療薬、ワクチンの開発にあたっている研究者が行えばオリンピックは可能性は見えてくる」とした。

 これに対して、瀬古氏がアフリカなど世界中に治療薬が行き届くのか懸念を示すと「今、新型コロナウイルスに関しては世界中の企業が、特許等の権利は主張せずにできるだけ早く、大量に作って世界中に届けるということでは世界中が一致していると思う。私たちもしっかりそれを見届けたい」とした。

 瀬古氏は「五輪は世界の平和のためにやるわけですから、1つの輪がなくなってもダメなんですよ。5つの輪がなくちゃいけない。来年の8月までに間に合うのかという心配はありますけどね」と顔を曇らせた。

 また、この冬のマラソン大会の開催の可能性については「1万、2万人規模のマラソン大会になると、かなり課題があるかなと思う。地域ごとによる少人数での大会はあり得るかもしれませんが…。この2月まで東京とか大阪とか京都とかで行われていたような、全国から2万人規模で集まってのマラソン大会は、ちょっと年内は少なくとも難しいかもしれない」とした。ただし、100人、200人規模の大会の開催には可能性を残した。

報知新聞社

最終更新:5/13(水) 16:19
スポーツ報知

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