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阪神近本“短期決戦”シーズンへ開幕ダッシュ狙う

5/13(水) 6:00配信

日刊スポーツ

チカが開幕ダッシュ導く! 阪神近本光司外野手(25)が12日、甲子園での自主練習に参加後、オンライン取材に応じ、最短6月19日の開幕を目指すシーズンのロケットスタートを誓った。

【写真】練習を終えオンライン取材を受ける近本

交流戦や球宴の中止が決まり、ブレーク期間のなくなった今季は好不調の波を整える期間がない。個人成績やチーム成績は、例年以上に好スタートできるかが浮沈のカギを握る。矢野監督が2番構想を抱くヒットマンが、開幕へ最高の準備を整える。

   ◇   ◇   ◇

異例のシーズンも、近本が先行逃げ切りでチームを導く。新型コロナウイルスの影響で遅れていた日程は、最短6月19日開幕で方向性が定まった。当初の3月20日開幕から約3カ月遅れでその分、試合数は減り、交流戦や球宴も中止で前代未聞の変則シーズンとなる。近本は、誰も経験したことのない状況に慎重な姿勢を見せながらも、目指す方向をはっきり示した。「開幕にしっかり合わせてやるだけかなと思います」。

不測のシーズンは、先手必勝がものを言いそうだ。日程は開幕から閉幕まで、ぎっしり詰まったスケジュールが予想される。交流戦ブレークもなければ球宴ブレークもない。ある意味、シーズンが“短期決戦”のような形で進んでいく。好不調の波を整える機会も少ないため、個人成績もチーム成績も開幕からの好スタートが重要になってくる。

近本 今は調整というより成長できる期間。開幕した時にいいパフォーマンスができるための準備に使う期間でもある。自分が成長できるようにトレーニングや練習に取り組んでいます。

胸に刻まれている経験則がある。開幕からスタメン出場した新人年の昨季は、交流戦のある6月に打率1割7分9厘と大きく調子を落とした。だが初出場した球宴でサイクル安打を決めてMVPに輝き、7月は打率2割9分5厘と復調。球宴で現メジャーリーガーの筒香や秋山ら一流選手に質問をぶつけ「めっちゃ勉強になった」と明かすなど、大きなきっかけをつかんだ。だが、今季は不調に陥っても立て直し期間がない。

チームの開幕ダッシュも近本がカギを握る。今季は矢野監督が2番構想を抱く。指揮官は昨季159安打でリーグ新記録を作った打力に期待し、オープン戦でも送りバントの場面は少なかった。超攻撃型2番がハマれば、チームも勢いに乗れる。実際、阪神がリーグ優勝した5回は、いずれも開幕月(3、4月)に勝ち越している。今季も初夏のリードが後々効きそうだ。

この日は甲子園で自主練習に参加し、フリー打撃などで汗を流した。「ファンに元気と勇気を届けられるように。野球ができる楽しさをしっかり伝えたいなと思います」。開幕から全開で矢野阪神を引っ張る。【奥田隼人】

<阪神近本へ一問一答>

-シーズンは6月下旬までに開幕で調整

近本 (正式に)決まるまでは、今やることをしっかりやるだけかなと思います。

-自身の今後の調整法

近本 今は調整というより成長できる期間。開幕した時にいいパフォーマンスができるための準備に使う期間でもある。自分が成長できるようにトレーニングや練習に取り組んでいます。

-昨季の交流戦の思い出

近本 一番覚えているのは、ロッテ戦の原口さんが復帰した代打タイムリーツーベースと日ハム戦の原口さんのサヨナラヒット。僕は目の前のネクストで見ていたので。それは今でも覚えています。

-初出場した昨季の球宴の反響

近本 本当に多くの人にプレーの中で声をかけていただいたし、自分のタオルも掲げていただいた。そういう舞台を1年目から経験できたのは、これからにとってもいい経験だったなと思っています。

-球宴で他選手に話を聞き、後半戦に生きたこと

近本 筒香さんに話を聞いたことで、自分のできないことを伸ばすというより、自分のできること、得意なことをしっかり意識してベースにやっていこうと思った。去年、勇気を出して聞けたのは良かったなと思います。

▼最近10年のセ・リーグで、4月末時点で首位だったチームが、最終的に優勝したケースは13、19年の巨人、17、18年の広島と4度あった。また、11年の広島はヤクルトと首位タイも最終的に5位だったが、それ以外は4月末に首位にいた場合は、優勝は逃してもすべてAクラス(3位以内)に入っている。開幕後20~30試合で勝ち星を積み上げれば、シーズンの好成績にもつながることがわかる。通常より短いシーズンになる今季は「開幕ダッシュ」がより重要になりそうだ。

▼阪神がセ・リーグで優勝した過去5度も、4月末時点ですべて勝ち越している。62年10勝8敗(2位)、64年17勝13敗(2位)、85年9勝3敗1分け(1位)、03年17勝10敗1分け(1位)、05年13勝12敗1分け(3位)。2位以下だった場合でも、ゲーム差3以内の好位置につけ、最終的にペナントを制している。

最終更新:5/13(水) 21:38
日刊スポーツ

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