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イギリス経済、第1四半期は2%縮小 経済危機以降で最大の落ち込み

5/13(水) 20:10配信

BBC News

イギリスの国家統計局(ONS)は13日、2020年第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP)が前期比2%縮小したと発表した。新型コロナウイルス流行によるロックダウン(都市封鎖)が響いた。

2019年第4四半期はゼロ成長だった。ロックダウンは3月23日から始まっており、第1四半期には1週間しか含まれていないものの、この期間の記録的な落ち込みがマイナス成長につながった。

アナリストからは、第2四半期は経済がさらに大きく落ち込むとの見方が出ている。

キャピタル・エコノミクスのイギリス担当主任エコノミスト、ルース・グレゴリー氏は、イギリス経済は「ロックダウンが始まって2週間の内に、すでに自由落下状態にあった」と指摘した。

「行動制限が5月中旬まで続き、その後もほんの一部しか解除されないことを考えると、4月の数値はもっと悪いだろう」

GDP成長率は市場予想のマイナス2.6%よりも良かったものの、リーマンショックを受けた2008年オ金融危機以来の縮小幅となった。

ONSは、各セクターで「広範囲に」落ち込みがみられると指摘。特に小売や旅行、ホテルなどが含まれるサービス業では1.9%のマイナスだった。

「これは世界金融危機以来の4半期の落ち込みで、COVID-19のパンデミックを受けた公衆衛生上の制限や、自主的な他者と距離を取る施策の影響を反映している」

■経済再開への一歩

イギリス政府はロックダウン緩和計画を発表しており、11日からはイングランドで在宅勤務ができない人は出勤を積極的に推奨されている。

これまでに食品加工業や建設業、製造業のほか、不動産業、引越し業者なども、他者と距離を取る施策を順守することや安全対策の導入を条件に営業を再開できる。

またリシ・スーナク財務相は12日、従業員の雇用を維持した企業に給与の最大8割を支給する施策を10月まで延長すると発表した。

一方、BBCの取材でスーナク氏は、この政策は「コストが高い」ものの、給与の援助がなければ社会がこうむるコストは「もっと高くなるだろう」と話した。

■イングランド銀はリセッションを警告

イギリスの中央銀行イングランド銀行は、もし9月末までにロックダウンが完全に解除されたとしても、イギリス経済は史上最大のリセッション(景気後退)に見舞われる可能性が高いと警告した。

イングランド銀行は、2020年にイギリス経済は14%縮小するとみている。ただし、落ち込みは短期間に急激に起こり、2021年には15%のプラス成長に転じる見込みだ。

2008年の金融危機では、イギリスのGDP成長率は5四半期にわたってマイナスだった。その後、危機以前の水準まで回復するのに5年がかかっている。

イングランド銀行は、イギリス経済は今回の落ち込みから2年で回復するとみている。

(英語記事 UK economy shrinks at fastest pace since 2008)

(c) BBC News

最終更新:5/13(水) 20:10
BBC News

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