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力士ら協会員全希望者に抗体検査…検査終了まで1か月程度、対象は1000人余り

5/14(木) 6:00配信

スポーツ報知

 日本相撲協会は13日、力士ら協会員の全希望者を対象に新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体検査を実施すると発表した。対象者は約1000人で、国内のスポーツ団体では初の大規模な検査実施。おおよその感染状況を把握し、専門家からの助言も参考に、今後の感染防止策に役立てる。検査終了までは1か月程度を要する見込み。協会はコロナ禍により大相撲夏場所を中止し、名古屋から東京での特別開催に変更した7月場所(同19日初日、両国国技館)の無観客開催を目指している。

 相撲協会が、大規模な新型コロナ対策に着手する。三段目力士・勝武士さんの訃報が伝えられたこの日、協会員の全希望者に、感染歴の有無を調べる抗体検査の実施を決めた。対象は各部屋所属の親方、力士から行司、呼び出し、床山らまで1000人近い規模となる。

 日程は未定だが、検査資料などは各部屋に郵送済み。電話取材に応じた芝田山広報部長は「希望者の書類を提出してもらってから始まる。(検査は)各部屋ごとに行う予定。専門の人が行かないとできないでしょうし。医師、看護師が同行するんだと思います」とした。専門機関に依頼し、すべての検査を終えてデータを集計するまで1か月前後かかるとみられる。

 初の無観客開催で15日間を乗り切った春場所後も、各部屋には不要不急の外出自粛が通達され、現在は原則禁止。力士には朝晩2度の検温による体調管理も求めてきた。現状で感染が判明している協会員はこれまで計7人(勝武士さん以外は退院)。おおまかな感染の有無が判明すれば、従来の防止策の効果だけでなく、専門家の助言も踏まえ、今後の対策強化にも生かせる。

 夏場所が中止となり、コロナ禍が長引けば、名古屋から東京での特別開催に変更し、無観客で7月19日初日を目指す本場所再開にも影響を及ぼしかねない。幕下以下の力士は大部屋で寝起きし、稽古場でも「密」になりやすいだけに、今でも7月場所開催を不安視する声は消えていない。

 芝田山部長は「感染していないのか、感染したことがあるのか、または最近感染したのか、そういうのを区別できる。結果、いろいろなものが見えてくるのではないか。検査によって、団体生活や稽古を行う上での不安を取り除くことができる」と強調。約2か月後の本場所へ、協会員一丸で実態把握に努める。

 ◆抗体検査 感染から一定期間の経過後、ウイルスに抵抗して体を守るために血液中にできる「抗体」の有無を調べるもの。感染歴がわかり、感染者の人口比率推計など実態把握のために用いられる。PCR検査はウイルスの遺伝子を増幅して、感染の陽・陰性を調べる検査法。

報知新聞社

最終更新:5/14(木) 6:00
スポーツ報知

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