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【巨人】山下航汰、開幕1軍“坂本ロード”でつかむ…高卒2年目までなら12年ぶり

5/14(木) 6:00配信

スポーツ報知

 巨人の山下航汰外野手(19)が13日、開幕1軍に向けて前進した。この日の球団広報からの連絡によると、1軍練習に参加。個別練習期間に視察したコーチ陣による推薦とみられ、1軍生き残りへと挑んでいく。高卒2年目までの開幕1軍を勝ち取れば、球団では08年の坂本以来、12年ぶり。目標とする「1年間1軍」へライバルは強力だが、アピール次第では開幕スタメンも夢ではない。

 強い日差しの下で、山下が大量の汗をかきながらバットを振った。この日の球団広報からの連絡によると、G球場での1軍練習に参加したことが明かされた。昨年12月に右太もも裏の肉離れを発症してからリハビリを経て、ファームで練習を続けていた。このタイミングでの1軍参加は、首脳陣が個人練習を視察し、先を見据えた上でGOサインが出た証し。早くて6月19日となる開幕1軍へ前進した。高卒2年目までの開幕1軍を勝ち取れば、球団では08年の坂本以来、12年ぶりの快挙となる。

 期待の高さは練習内容に表れている。1軍の主力選手に交じり、キャッチボールや打撃練習などで調整。途中、通算2432安打をマークした石井野手総合コーチから身ぶり手ぶりで打撃指導を受けた。昨年1軍で2安打を放ったように、技術面や精神面も含めて1軍レベルと評価されているからこそ、さらなる成長へと促している形だ。

 実際、原監督が今季の一塁候補に名前を挙げていた逸材。けがで出遅れたが、今年3月25日の2軍DeNA戦(G球場)では9回に“今季1号”となる3ラン。同28日にファーム合同練習の中で行われた「2軍対3軍」では、指揮官が見つめる前で3安打2打点と大暴れした。本来ならば、全体練習が再開予定だった4月5日から1軍合流する見込みだった。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、プロ野球開幕は延期。ここにきて「6・19」という目標が定まり、チームとして徐々に仕上げていかなくてはいけない。早くて6月2日には対外試合が再開見込みで、12試合程度の実戦から戦力を見極めていく必要がある。山下には短期間での“一発回答”が求められるが、十分に期待は持てる。

 本職は外野ながら、一塁で勝負することも視野に入れる。「代打枠に入るとかではなく、レギュラーをつかむことを目指している。スタメンで出られるようにしたい」と、気合に満ちあふれている。ライバルは一塁なら中島、外野なら亀井ら高い壁が立ちはだかる。だが、ここからのアピール次第では開幕スタメンだって夢ではない。(小林 圭太)

 ◆ほうきで素振り

 「貪欲で生真面目」な選手だ。山下を見ていると、探究心が人一倍強いと感じる。自分が納得するまでバットを振り、一番最後に練習場を後にする姿は見慣れた光景だ。フォームに関しても投手野手関係なく、「どうかな?」と質問をぶつける。より多くの意見を聞いた上で自らの感覚と照らし合わせ、取捨選択をしてベストな形を追求しているのだろう。

 昨年11月から台湾で行われていたウィンターリーグで、右太もも裏を肉離れし途中帰国。今年は「1年間1軍」を目標にスタートしたが、1月の丸との自主トレ途中に痛みが再発。春季キャンプはリハビリに専念したため、出遅れた。だが、紅白戦でアピールするなど徐々に調子を上げてきている。

 ある日の練習後、G球場の一塁側ベンチを山下がほうきで掃除している途中、ついバットのように構えて素振りをしていた。「野球が頭から離れない? そうですね(笑い)」と無邪気に笑みを浮かべたが、心の奥ではメラメラと闘志が燃えたぎっているはずだ。(巨人担当・河原崎 功治)

報知新聞社

最終更新:5/14(木) 6:00
スポーツ報知

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