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光秀からの通知はがき「謀反の大切なお知らせ」に大反響 市役所本気のパロディーに「腹がねじれる」

5/14(木) 20:00配信

まいどなニュース

 ほう、明智光秀様から書状が届いたとな。どれどれ重要と書いてあるな。それで、はがきを貼り合わせておるのか。なになに、「謀反に関する大切なお知らせ」? ペリペリ(紙をはがす音)。まじ、織田信長様を討つのか! ──戦国武将だったらそんなふうに驚いただろうか。大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀が仲間に「本能寺の変」の決行を伝える架空の通知はがきを、ゆかりの地である福知山市(京都府)が作った。デザインの考案者がツイッターで紹介すると、リツイートが3万、いいねが6万を超え、大きな話題に。作成した狙いを担当者に聞いた。

【写真】情報保護シールの格子模様をアップで見ると…こんなところに「謀反」の文字が

 はがきを企画したのは、福知山市秘書広報課の宇都宮萌さん(35)。福知山はかつて光秀の領地で、拠点としていた福知山城もある。宇都宮さんは「麒麟がくる」の放映に合わせ、まちを全国にPRするプロモーションに携わってきた。

 今年1月、宇都宮さんは自宅でツイッターを見ていたところ、ユニークな画像を見つけた。それが、日本史や昔話のパロディー画像を手がけるスエヒロさんの制作した「謀反のお知らせはがき」だった。

 「宛先は光秀の娘婿とされる明智秀満で、住所が福知山城でした。それで縁を感じて」。翌日、さっそくスエヒロさんに連絡を取り、プロモーションに活用させてもらう合意を取り付けた。

 完成したはがきは、役所の通知はがきそっくりのデザイン。中身の重要情報が読まれないよう紙を折りたたんで貼り合わせた「圧着はがき」にしている。

 裏面には大きめの見出しで「謀反のお知らせは、戦国の世を変える、大切なお知らせです」とあり、「このお知らせは、謀反に参加される戦国武将様ご本人が必ず開封ください」と印字されている。一番下には「開封のご注意 開封されますと謀反に同意したとみなされるのでご注意ください」とあるが、文字が小さいのでうっかり見逃してしまいそうだ。

 開封すると、「このハガキは、明智光秀勢に属するすべての武将にお送りしています」と書かれ、集合場所は京都の町を流れる桂川、集合時間は本能寺の変当日の天正10年6月2日、終了時間は「未定(討ち取り次第)」とある。「謀反内容」の欄には、謀反主を明智光秀、謀反先を織田信長、謀反場所を本能寺と明記しており、謀反コードも「TEKI-WA-HON-NO-JINI-ARI(敵は本能寺にあり)」と芸が細かい。

 パロディーはがきはもともと、本能寺の変があった6月2日から福知山市で順次開く光秀関連のイベントで配る予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で計画は白紙に。そこで、家でも楽しんでもらえる企画として、光秀が本能寺の変を起こした理由とされる50もの説のうちの一つにインターネットで投票してもらう「本能寺の変原因説50総選挙」を企画し、投稿者への景品として抽選で130人に送ることになった。

 総選挙の開始後、スエヒロさんが完成したパロディーはがきの写真をツイッターに投稿すると、たちまち注目を集め、「腹筋捩(ねじ)れた」「福知山市役所GJ(グッジョブ)」と称賛のコメントが相次いだ。宇都宮さんは「ツイッターが話題になったおかげで既に1万件以上の応募が集まっています」と喜んでいる。

 「本能寺の変原因説50総選挙」への投票は、福知山光秀ミュージアムのサイトから。今月24日まで。投票結果は6月2日に発表される。

(まいどなニュース/京都新聞・高野 英明)

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最終更新:5/15(金) 11:34
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