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五輪メダリストが新規ファン獲得「水泳を知らない人も」坂井聖人が見せる別の一面

5/19(火) 12:05配信

西日本スポーツ

 競泳男子200メートルバタフライで2016年リオデジャネイロ五輪銀メダリストの坂井聖人(セイコー)=福岡県柳川市出身=がオンライン取材で、近況や1年延期となった東京五輪への思いを語った。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、プールに入っての練習ができない状況だが、限られた環境下でトレーニングに励みながら、韓国語の勉強など新たな挑戦も始めた。 (伊藤瀬里加)

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 リオ五輪で「水の怪物」マイケル・フェルプス(米国)に0秒04差まで迫った坂井には、競泳選手とは別の一面がある。大のKポップ好きで、会員制交流サイト(SNS)ツイッターに好きな音楽やドラマの話を積極的に投稿。豊富な知識のあまりフォロワーには韓流ファンが多い。

 「水泳を全く知らない人もフォローしてくれるし、自分を応援してくれて水泳が好きになったと言ってくれる人もいる」

 新規の水泳ファン獲得という願いも込めてつぶやきを続けている。

 自粛生活の気晴らしも韓国ドラマ鑑賞。ツイッターでおすすめ作品を募り、ファンからのコメントもチェックしている。一番のお気に入りは「恋のゴールドメダル」。競泳選手の男性と、重量挙げ選手の女性によるラブストーリーで、スイマーにはぴったりの作品だ。

 ついには韓国語の教材を購入し、語学にも挑戦。「この期間は頭を使うことも大切だと思って。英語より好きな言葉の方が覚えやすいので、そこから始めてみようとやっています」と明かした。

 本業の水泳では苦しい時間が続く。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、拠点の国立スポーツ科学センター(JISS)などが使用できない。1日1時間程度、自宅での筋力トレーニングや心肺機能維持のためのランニング、サーキットトレーニングに限られている。

 1カ月以上もプールを離れた経験は2018年の右肩手術後ですらなく、水中の感覚を失わないためには、風呂場でバタフライの腕かき動作を繰り返すなど工夫を凝らすしかない。それでも「今までの悪い泳ぎを忘れて一からきれいなフォームに戻し、バテない泳ぎを身につけていこう」と練習環境が整った後のプランを描きながら、前向きに捉えている。

 直近2年間は手術の影響もあり日本代表落ちしていた。武器だった大きな腕のかきに原因があった。左右の動きに差が出て、かつてほど推進力がない。「完璧に治ることはない」という肩を使いこなすため、腕の力に頼っていた泳ぎを見直し、腹筋を意識したフォーム、トレーニングを続けたことで、2~3月に米国で行った高地合宿では好タイムを連発。レース本番で自己ベストの1分53秒40に近い記録を出せる手応えをつかんだ。

 東京五輪だけでなく、地元福岡で21年に開催予定だった世界選手権も延期が決定。それでも、二つの大舞台でトップを狙う目標は変わらない。

 「そこに向けて全力でやるだけ。あくまで金メダルが目標」

 王者を追い詰め、強烈なインパクトを残したリオから4年。我慢の時間も成長への糧としている。見据える先はもちろん、恋の…ならぬ東京と福岡での「ゴールドメダル」だ。

西日本スポーツ

最終更新:5/19(火) 12:05
西日本スポーツ

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