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事業費の一部私的流用 四日市市少年自然の家 前所長 三重

5/21(木) 11:00配信

伊勢新聞

 【四日市】野外体験ができる三重県四日市市水沢町の社会教育施設「四日市市少年自然の家」の前所長の60代男性が、文部科学省所管の独立行政法人から委託された事業費の一部約200万円を私的流用していたことが市や施設の指定管理者「西武造園」(東京)への取材で分かった。前所長は流用を認め「買物や飲食に使った」と話しているという。同社は4月30日付で前所長を懲戒解雇処分にした。

 市や同社によると、前所長は平成30年4月―今年3月までの間に、独立行政法人「国立青少年教育振興機構」から委託された「体験の風をおこそう」の事業費計570万円のうち、約200万円を私的流用したとされる。事業費の残金は同機構に返金しなければならなかったが、領収書などを偽造し、架空の経費を計上することで全額使い切ったように装い、差額を得ていたとしている。

 前所長は同機構に事業申請をするにあたり、架空の実行委員会を立ち上げ、少年自然の家とは別事業として行っていた。少年自然の家が同社に提出する事業報告書には「体験の風をおこそう」について記載されておらず、同社や市は少年自然の家で同事業が行われていることは知っていたが詳細は把握しておらず、不正を見逃したという。

 前所長は25年4月、所長に就任。同機構によると、事業委託は同月から始まった。機構、同社、市は30年度以前にも流用がなかったかを調べる。機構は流用の事実が確認できれば、前所長から返還を求める方針。刑事告訴は調査の結果を踏まえて検討する。

伊勢新聞

最終更新:5/21(木) 11:00
伊勢新聞

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