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IOCトップがキャンセル明言 コロナで東京五輪中止なら22年冬季北京大会はどうなる

5/22(金) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 問題はその先だ。IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長は20日(現地時間)、英BBC放送のインタビューに応じ、東京五輪が来夏に開催できない場合は「中止せざるを得ない」と語った。3月に安倍晋三首相と電話会談した際には「最後のオプション」と伝えられたとも述べた。

 同会長は「アスリートを不確かな状況に置いておけないし、主要競技のスケジュールを毎年変えられない。大会組織委員会は3000人や5000人の職員を永久に雇えない」と、日程、経費の面からも来年以降の延期はないとした。世界的なコロナ禍が終息しなければ、「幻の東京五輪」になりかねない。さらにバッハ会長は、「(東京五輪の)6カ月後には北京五輪(2022年2月開幕)が控えている」と警戒感をあらわにしたように、冬季五輪開催にも影響を及ぼすのは必至だ。

 武漢を発生源とする新型コロナウイルスは中国全土に拡大。コロナは冬場に感染が広がるといわれており、冬季五輪会期中に北京市内がウイルス禍に見舞われ、クラスター(集団感染)を引き起こす可能性もある。東京五輪中止なら、半年後に行われる冬季競技のトップアスリートが中国への入国に及び腰になるのは想像に難くない。

 男子フィギュアスケートの羽生結弦のライバル、ネイサン・チェン(米国)は金メダルを狙うと公言しながらも「(コロナの感染)状況次第では難しい決断を迫られることになる」と、複雑な心境を漏らしている。

 人気競技のひとつであるアイスホッケーではNHL(北米)やKHL(ロシア)の選手がコロナに感染した場合の補償に難色を示すオーナーもいるそうで、一流選手が出場を見送る可能性もあるという。

 米国のトランプ大統領は中国のコロナ対策の初動の遅れや情報隠しを激怒。両国の険悪な関係が改善されなければ北京五輪の代表派遣に影響しないわけがない。夏、冬五輪が連続で幻になるかもしれない。

最終更新:5/22(金) 12:00
日刊ゲンダイDIGITAL

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