ここから本文です

<エヴァンゲリオン>綾波よりアスカ? 人気逆転の理由 NHK大投票が話題に

5/23(土) 8:20配信

MANTANWEB

 綾波以前にも「銀河鉄道999」のメーテルなど、めったに感情を表に出さないキャラクターはいました。しかし、綾波登場以降は「機動戦艦ナデシコ」のホシノ・ルリや「涼宮ハルヒ」シリーズの長門有希などが同じ「無表情」カテゴライズされるキャラクターが多くなった。後追いしたというのではなく、視聴者の認識の枠組みが変わったということです。

 それ以前と綾波の「無表情」が違うのは、設定やドラマと密接に結びついている点です。人に作られしクローンながら、傲岸な碇ゲンドウが手のヤケドも気にせず救い出すほど大切にしており、彼女もゲンドウの「割れたメガネ」を宝物にしている。シンジには最初は裸を見られても気にしなかったが、しだいに人間性に目覚めていく……。そうした多彩なドラマがある一方で、彼女の秘密が明かされることは、物語の核心に迫ることでもあり、それらを総合して「新しいキャラクター」でした。

 とはいえ、新しさはいつかは風化していきます。秘密に彩られた無表情は「萌え」と同じように、マネするという意識さえなく「人気の要素の一つ」として広く取り入れられ、拡散していった。今や綾波の遺伝子はあらゆる創作物に何かしらの形で行き渡り、「特別な存在」ではなくなった。それこそが綾波が成功したキャラクターということでもあります。

 ◇アスカ人気は恋愛よりも「良いやつ」への投票?

 もう一つは、新劇場版におけるアスカというキャラクターの変化です。明るい髪の色、勝ち気で尊大で人を見下しがち。しかし、心を開くと、徐々に焼きもちを焼いたり可愛いところを見せる、いわゆる「ツンデレ」という特性は、一見して過去の「惣流」と何ら違いはないようにも思えます。

 しかし、旧作ではあれほど執着していた加持リョウジとは接点さえもない。エヴァ3号機の起動実験中に「そっか、笑えるんだ」といっていたことから悲惨な過去もうかがえますが、特に悲劇性が強調されているわけでもありません。旧劇場版での「惣流」は「あんたが全部私のものにならないなら私何もいらない」とヤンデレともいえるこじらせた愛情を見せていましたが、そんな面倒くささはどこにもないのです。

2/3ページ

最終更新:5/23(土) 8:20
MANTANWEB

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事