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東邦チタニウム、5月からスポンジチタン10%減産。新型コロナで需要急減

5/22(金) 6:03配信

鉄鋼新聞

 東邦チタニウムの西山佳宏社長は21日、新型コロナウイルスの影響で需要が減少していることを受け、5月から全国2カ所のスポンジチタン工場で10%程度の減産に入ったことを明らかにした。主力の航空機向けの需要が4月頃から急減しており、「状況次第でもう一段減産する」と述べた。先行きは不透明だが、現時点の回復シナリオとして「2020年度後半をボトムに需要が徐々に回復していく」との見方も示した。
 同日開いたオンラインでの決算説明会で明らかにした。航空機向けについては「顧客から成約済みにも関わらず、引き取り数量を減らすよう要請が来ている」という。
 減産するのは茅ヶ崎工場(神奈川県茅ヶ崎市、月産能力800トン)と若松工場(北九州市、月産能力1300トン)。昨年度は航空機向けが好調で、両工場とも年間を通じほぼフル生産だった。
 コロナの影響は海外拠点や価格交渉にも及んでいる。昨年9月に本稼働し20年末にフル生産を目指しているサウジアラビア合弁工場(月産能力1300トン)に関し、西山氏は「稼働率は現在40%。操業は順調だが、需要減で立ち上げ計画を見直している。当初予定の21年の黒字化は厳しい」と述べた。
 国内向けスポンジ価格交渉については「原料高もあり値上げの基本方針は変わらないが、販売量が減るため需要動向を見極めた上で考える」と述べた。
 未定としている21年3月期業績の見通しは「減産に伴うコストアップは下期に生じる。状況次第でかなりの影響になる」との見方を示した。

最終更新:5/22(金) 6:03
鉄鋼新聞

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