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20万尾の高級カンパチを救え! 高知・須崎市

5/22(金) 19:51配信

テレビ高知

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新型コロナウイルスの影響があらゆる産業に及ぶ中、高知県須崎市野見地区では特産のカンパチの養殖に取り組む人たちが窮地にたたされています。苦しい状況をなんとか乗り越えようとする漁師を取材しました。

「古くから漁業が盛んな須崎市野見地区。ここから見えるいけすで、今20万匹ものカンパチが行き場を失っています」(福島由季記者)

須崎市野見地区で漁協の代表を務める、西山慶(にしやま・けい)さん。地域で養殖した年間40万尾以上のカンパチを料亭や寿司店などに出荷してきました。

餌には年間1億円以上かけ、選りすぐりのものを使用。2週間に1度は淡水でカンパチを洗うなど手間暇かけて育てていて、艶があり臭みがない良質なカンパチは出荷先の卸業者や海外のシェフなどからも高い評価を得ています。

ところが、9年前の東日本大震災では、野見地区のいけすが大きな被害を受けました。

「東日本大震災のときの津波の被害を受けてその時の融資の返済が去年やっと終わった。やっとこれからというときにこんなことになったのでけっこうきついです」(野見漁業協同組合・西山慶代表)

その後、海外に販路を拡大するなど努力を重ね、経営がようやく軌道に乗ってきたさなか、襲いかかってきたのが新型コロナウイルスの影響です。

ホテルや飲食店などが休業し、外食の機会が減ったことから、手塩にかけて育てたカンパチ20万尾以上が出荷できない状態に。大きくなり過ぎると値がつかなくなるため、このままいくと廃棄を待つ状態になっています。

野見地区では14軒の業者がカンパチの養殖に携わっていますが、中には廃業を決めた人もいるという厳しい状況です。

窮地に立たされる中、このほど須崎市と共同で始めることとなったのが、一般消費者向けの販売。おいしさを広く知ってもらうとともにこれまで名前がなかった野見地区のカンパチのブランド名を公募することになりました。

今日行われた会見では、西山さんが窮状を涙ながらに訴えました。

「ぜひ自慢のカンパチをたべていただきたいです。野見湾の魚たちをよろしくお願いします」(野見漁業協同組合・西山慶代表)

PRには「しんじょう君」も協力。新型コロナの影響で打撃を受ける市内の飲食店や事業者などの商品を販売し、これまで250万円以上を売り上げたインターネットサイト「高知かわうそ市場」で、通常より3割ほど安い値段できょうから販売されています。

「一番は知名度アップ。今までは漠然と野見湾のカンパチだったけど名前をつけてもらえたら。10年後20年後に子どもたちがもどってきてくれる野見地区にしたい」(野見漁業協同組合・西山慶代表)

最終更新:5/22(金) 19:51
テレビ高知

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