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ハイエンド観光客を魅了するルワンダ、注目浴びる持続可能な「エコツーリズム」政策とは?

5/22(金) 16:41配信

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シンガポール並みに安全な国ルワンダ

このほどアフリカ初の国産スマホをローンチし話題となったルワンダ。100万人ともいわれる人々が殺された1994年の悲劇を乗り越え、急速な速度で経済成長を実現し、今や「アフリカのシンガポール」と呼ばれるまでになっている。

「アフリカのシンガポール」と呼ばれる理由の1つが、同国の厳格なごみ対策だ。2008年に施行されたビニール袋禁止令をきっかけとし、ごみ問題への対策が本格化。通常、新興国の都市ではごみが散乱している姿をよく見かけるが、ルワンダの街ではごみが落ちてない。

ごみが落ちてないきれいな街並。これは、観光やビジネス旅行客を呼び込む上で重要な要素となる。ルワンダを観光・ビジネスハブにするという目的のもと、同国カガメ大統領が強いリーダーシップでさまざまな施策を進めているところだ。

ルワンダがテクノロジー人材の育成に力を入れ、アフリカのテックハブを目指している点もシンガポールとの共通点といえるだろう。アフリカ初の国産スマホが登場したいうニュースからも、同国が本気でテクノロジーハブを目指していることがうかがえるのではないだろうか。

さらに安全性という視点からもシンガポールとの共通点を見出だせる。英テレグラフ紙が伝えた2017年世界経済フォーラム「安全な国・世界ランキング」で、ルワンダはなんと6位のシンガポール、7位のノルウェー、8位のスイスに次ぐ9位にランクインしたのだ。

米世論調査会社ギャラップが2017年8月に発表した「法の支配・安全性レランキング」でもルワンダは世界11位、アフリカ2位にランクインし、その安全性の高さが際立つ結果となった。同調査ではルワンダ回答者の87%が法の支配が機能しており、安心できると答えている。このランキングでシンガポールは1位だった。

「アフリカのシンガポール」ルワンダの観光戦略

さまざまな共通点を持つルワンダとシンガポールだが、もちろん異なる点もいくつかある。その1つとして挙げられるのが、シンガポールが都市国家として発展を遂げてきた経緯を持つ一方、ルワンダはその膨大な自然資産を生かした別の発展経路を模索しているという点だろう。

このことは観光の違いに見て取ることができる。シンガポール観光を象徴するのはマリーナ・ベイ・サンズやカジノ、さらにはユニバーサル・スタジオ・シンガポールやF1など、都市型の宿泊体験・アクティビティといえるもの。

一方、ルワンダ観光を象徴するのは「ゴリラトレッキング」や「エコロッジ」など自然資産を生かしたものだ。

日本ではシンガポールは物価が高いというイメージがあり、観光もラグジュアリーなものだという印象がつきまとう。実際、マリーナ・ベイ・サンズの宿泊料は1泊600~1000シンガポールドル(約5~8万円)ほど。一般的なホテルと比較すると高い値段設定だ。シンガポールでは不動産価格が高く、他のホテルでも割高感は否めない。

シンガポール観光のこうした状況を念頭に、ルワンダ観光を想像すると割安で行けるのではないかと思ってしまうのではないだろうか。

しかし、実際はそうではないようだ。自然資産の重要性を認識しているルワンダ政府は「過剰観光」による自然・文化破壊を阻止すべく、同国観光産業のターゲット層を「エコ意識の高いハイエンド観光客」に設定。それにともない宿泊料やアクティビティ価格もかなり高額になっているのだ。

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最終更新:5/22(金) 16:41
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