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新型コロナ余波で雇い止めに…外国人労働者は 長野

5/22(金) 15:23配信

SBC信越放送

新型コロナ余波で雇い止めに…外国人労働者は 長野

新型コロナウイルスの影響で深刻さを増しているのが経済の悪化による労働者の解雇・雇い止めです。
特に県内の製造業などで働く外国人労働者は、厳しい現実にさらされています。
上伊那郡内に住む44歳の女性は、新型コロナウイルスの感染者が全国に広がった3月、派遣社員として働いていた自動車部品工場から契約の更新を断られました。
母国のフィリピンから来日して30年。
日本人の夫は10年前に亡くなり、これまで1人で2人の子どもを育ててきました。
職を失い、地元のハローワークに通っていますが、仕事は見つからず。
今は貯金と国から支給された1人あたり10万円の特別定額給付金が頼りです。
女性を雇用していた企業の担当者はSBCの取材に対し、「業務量が減ってしまい、一緒に働いていた仲間を雇えなくなってしまったことは心苦しく、申し訳ない気持ち」と話しています。
県内では一定程度の落ち着きを見せている新型コロナウイルス。
しかし、経済の停滞から企業の経営環境は厳しさを増しています。
長野労働局によりますと新型コロナの影響による業績の悪化で、県内では28の企業で合わせて528人が解雇や雇い止めを受けています。
宮澤拓也弁護士は、「正社員とそれ以外の非正規の方がある場合にはやはり非正規の方から企業としても整理をしていかざるを得ないしそこについてはある程度合理性は認められてしまう、見通しがなかなか立たない状況がこれ以上続くようであれば解雇という判断をする企業も増えてきてしまうのではないか」と話し、非正規雇用の従業員が厳しい現実にさらされていると指摘します。
自動車部品工場から雇い止めにあったフィリピン出身の女性は、18日に箕輪町で開かれた労働者など対象の無料相談会に参加しました。
就職に向けた相談とともに条件によっては返還の免除もある自治体の生活福祉資金の貸し付けなど、提案を受けたということです。
相談会を開いたSOSネットワーク上伊那の鮎澤ゆかり事務局長は、「上伊那の派遣社員が、外国人の方が何十人という単位で切られているのでこの先一緒に法律家の人とか労働組合の人とかと追っていかなきゃいけないなと感じています」と話します。
先行きが見通せない中、「私よりもっと苦しんでいる方もいます、日本だけではなくて世界中、元の生活に戻れますように」と話す女性。
これからも仕事を求めてハローワークに通うことにしています。

最終更新:5/22(金) 20:14
SBC信越放送

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