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深谷「ありのままのもやし栽培キット」発売10年 今こそモヤシのたくましさ感じて

5/23(土) 21:24配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 深谷市の飯塚商店(深谷市新井)が販売する、自宅でモヤシ育てる「『ありのまま』のもやし栽培キット」が発売から10年目を迎えた。(熊谷経済新聞)

【写真】栽培キットと水があれば1週間で収穫できる

 1959(昭和34)年創業のモヤシ栽培業「飯塚商店」は、主に「ブラックマッペ」と呼ばれる小粒の黒い豆を発芽させたモヤシを栽培。スーパーなどで見掛ける「緑豆もやし」よりも細長く、シャキシャキした歯触りと歯応えが特徴。同店のモヤシは太くするホルモンを使わず、水と豆の生命力と発芽熱だけで育てている。

 「『ありのまま』のもやし栽培キット」はブラックマッペのモヤシが自宅で手軽に栽培できるもの。ビニールパウチパックにブラックマッペ(黒豆)が入っており、水で栽培する。栽培期間は約1週間、1キット2回の栽培が可能で1回約400グラムのモヤシが収穫できる。付属の「もやし栽培マニュアル」には「しっかりしこむ」「どんどんのびる」など、写真付きで栽培のコツや気を付けることが書かれており「硬さや味の違いを比べてみよう」と時間ごとに変化を観察できるようになっている。

 店主の飯塚雅俊さんは以前から「モヤシを伝える取り組み」の一環で「もやしの豆と育て方マニュアル」を顧客に配っていたが、「モヤシを知ってもらうために実際に作る方法がいい」との声を受け2011(平成23)年に栽培キットを商品化、今年10年目を迎えた。

 発売のきっかけは東日本大震災。街や田畑を飲み込む津波の映像を見た飯塚さんは「反射的に、これはもやしが必要になると思った」と振り返る。野菜を作るには土が必要だがモヤシは水さえあれば1週間で収穫可能、すぐにモヤシの豆を送ったという。飯塚さんは「新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続いている今、あの時と同じだと思う。野菜不足解消や栽培体験だけでなく、こんな時だからこそモヤシのたくましさを感じてほしい。日に日に育つモヤシを見て前向きな気持ちになれれば」と話す。

 ブラックマッペのモヤシは、モヤシ自体と同じ位の長さがある根っこも大きな特徴。飯塚さんは「もったいないから切って捨てないで。根っこはゆでるとだしが出て、おいしいスープになる」とも。

 価格は385円。ショッピングサイトで購入できる。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:5/23(土) 21:44
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