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伝説のラリードライバーが求めていたのは「スピード」ではなく・・・

5/23(土) 12:12配信

octane.jp

モータースポーツ史の中で最も傑出したラリードライバーだといわれるヴァルター・ロールは、プロとして活躍した1973年から 87年までに2度(1980/1984 年)FIA 世界ラリー選手権王者に輝いている。さらに、世界選手権では通算14度の優勝を記録し、モンテカルロ・ラリーは4度も制覇している。そんな彼の回顧録をご紹介。

「サッカー選手のフランツ・ベッケンバウアーとスキーに行った時の話ですね。彼とは、一時期とても親密なときがありました。マネージャーのロベルト・シュヴァンが彼と私のマネージメントをしていたためです。ある日、フランツが “Schneeforscher (雪の探検家)” という、オーバー・タウエルンでスキーを愉しむ15名のメンバーがいる同好会に入会するように誘ってきたのです。その中には、ゼップ・マイアー、ヴィリー・ホルドルフ、マックス・ローレンツ、ウヴェ・ゼーラーなど名スポーツ選手がいましたよ。しかし、みんなのスキーのレベルはまちまちでしたね。

私は当時、契約でスキーを滑ることを禁止されていて、もし怪我をした場合には給料が支払われない規則になっていました。しかし、私はお金に興味がなかったので暇さえあれば雪山に向かい、ラリー時代にはすでに公認のスキー講師資格を得ていました。検定試験でもドイツ国内4位という成績で、ドイツスキー協会の一員に任命されたなんてこともありました。当時、私はスキーでもラリーでも“スピード狂”と呼ばれていましたが、実際のところスピードを出すことは不安でした。自分にとって大切なのはあくまでも完璧さであって、スキーを滑る時もまるでスキー板を履いていないようなスムーズな動きを目指していました。車の運転もこれと同じで、小指の動きひとつでコントロールすることに集中し、それが達成できた時だけ満足していました」

Octane Japan 編集部

最終更新:5/23(土) 12:12
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