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「あなたも反省しないといけない」。夫が逮捕された加害者家族の女性を追い詰めた警察の一言

5/23(土) 9:01配信

ハフポスト日本版

「やめてしまったら、再就職は難しい」

逮捕されたことは、本人や家族のその後の人生に付いて回る。復職や社会復帰の妨げとなるケースも少なくなく、セカンドチャンスの機会が広く開かれてるとは言い難い。

女性の夫も、事件後に職場から退職するよう求められたという。

「何回か面談やメールのやり取りがありました。解雇要件に当たるものではなかったようで、とにかく自主退職しろという感じでした。不起訴とはいえやってしまったことに間違いはないので、これはちょっと厳しいなと思いました」

夫の上司から女性にも直接、夫の退職を促すような連絡があり「事件のことが周囲に広がっている」という言葉も言われたという。

「夫の職場の労働組合に相談してもらちがあきませんでした。でもやめて再就職は難しいと思ったので、ある程度やりあうしかないかなと思いました」

最後の手段として、労働審判を起こすことを決めた。求めた出勤停止処分の期間短縮は認められなかったが、職場復帰する方向で話し合うという結論に至ったという。

幸いだったのは、女性の職場や上司の理解があったこと。

「私の上司には、夫が逮捕されたことや『休むことが増えると思います』と連絡しました。翌週出勤した時に上司2人と面談した際に、私がこのことで退職を考えることがないように心配してくれました。『夫婦のことは口を出せないけど、子供のこともあるから仕事を続けて頑張って』と言われて、すごくありがたかったです」

女性も夫も、今もそれぞれ同じ職場で働き続けている。

平穏を取り戻しているように見えるが、逮捕のことが周囲に知れ渡ってしまわないかという不安がいつも頭をよぎる。報告したそれぞれの上司や関係者以外にも、噂や誰かから伝え聞いたり、新聞記事を見たりした人もいるかもしれない。

「今は仕事でうまくいっていますが、逮捕されたことが知られたら、その時点で夫の職場の人間関係が終わってしまう。すごく恐怖です。もし私の職場の人に伝われば、職場にいづらくなり、仕事もやりずらくなります」

その恐怖は、3年経った今でも抱え続けている。

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最終更新:5/23(土) 10:42
ハフポスト日本版

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