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円形脱毛症、症状は様々…気づいたらすぐ皮膚科に

5/23(土) 19:16配信

読売新聞(ヨミドクター)

 円形脱毛症は、コイン形の脱毛部が頭に一つだけできるというケースにとどまらない。同時にたくさんできて急に広がったり、全身の体毛が抜け落ちたりする場合もあり、症状は様々だ。治りにくいことも多く、とても厄介だ。(矢沢寛茂)

人口の1~2%

 円形脱毛症は、体に侵入した病原体を攻撃する免疫細胞の一種「リンパ球」が、毛の根元(毛根)を誤って攻撃してしまうことで発症する。攻撃を受けた毛根が消失したり、生えてくる毛がやせ細って切れたりしてしまう。なぜこうした異常が起きるのか、まだ詳しく解明されていない。
 患者は、性別や年齢にかかわらず、人口の1~2%の割合で出るとされる。〈1〉脱毛部が1か所だけできる「単発型」〈2〉みるみる広がったり、2個以上できたりする「多発型」〈3〉生え際が帯状に抜ける「蛇行型」〈4〉頭全体の毛が抜ける「全頭型」――が主なタイプだ。

 髪の毛に限らず、眉毛、まつげ、ひげ、わき毛など、あらゆる体毛で起こる。大阪大寄付講座准教授の寺尾美香さんは、「この病気は、外見や印象を大きく変えてしまいます。『髪より眉の脱毛が気になる』という男性もいます」と説明する。異常に気づいたら、すぐに皮膚科を受診する。
 診察では、頭皮や毛の状態を専用の拡大鏡でチェックする。ちぎれた毛や、毛根だけ残った黒い点が見つかれば、進行中の状態だ。毛を引っ張るテストをし、抜けやすさを確かめる。
 単発型であったり、多発型でも数が少なかったりする軽症の場合は、免疫反応を抑えるステロイド剤を塗ったり、局所注射をしたりする。発症してから早い時期ならば、十分な回復が期待できる。
 広い脱毛部が半年以上も治らない重症者は、ステロイドの塗り薬のほか、「局所免疫療法」も検討する。皮膚に弱いかぶれを起こす特殊な薬品を塗って発毛を促す。この薬品は保険適用外だ。原則、ステロイドの塗り薬とは併用しない。
 その他、状況に応じてステロイドを服用したり、点滴で投与したりする治療法が選択されることもある。

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最終更新:5/23(土) 19:16
読売新聞(ヨミドクター)

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