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マスダゴルフは440cm3、ムジークは428cm3。地クラブドライバーに「小ぶりヘッド」が多い理由

5/23(土) 20:30配信

みんなのゴルフダイジェスト

最新ドライバーの多くはヘッド体積460cm3の大型ヘッドモデルだが、それよりも小ぶりなモデルも一定数ある。とくに比較的小規模なメーカーが販売する、いわゆる「地クラブ」の場合、小ぶりヘッドであることが多いとギアオタク店長ことクラブフィッター・小倉勇人は言う。その理由を聞きつつ、小ぶりヘッドの地クラブを紹介してもらった。

小さいヘッド=難しい……というわけじゃない?

現在のデカヘッドドライバー全盛の中で、必ず一定のメーカーが市販しているのがやや小ぶりなサイズのドライバー。

とくにパーツメーカーなど、比較的小規模なメーカーが販売している「地クラブ」と呼ばれるモデルの場合、大手メーカーと比べてヘッドサイズが小ぶりなモデルのラインナップが多い。たとえばマスダゴルフ「FBLドライバー」はヘッド体積が440cm3、ムジーク「オン・ザ・スクリュー ディープコンパクト」は428cm3だ。

この2モデルに限らず、地クラブメーカーのドライバーが小ぶりヘッドになりやすい理由を、クラブフィッターの小倉勇人氏はこう解説する。

「その理由は大手メーカーが作るモデルが、簡単に言えば万人向けだからです。大量生産するぶん数多く売らなければならないので、ミスに強く曲りが少ないデカヘッドで、多くのゴルファーが7、80点を出せる性能を目指して設計する。そのため、小ぶりヘッドのようなとんがったモデルが作りづらいんです」(小倉氏、以下同)

とはいえ、ドライバーの結果、つまり方向性や弾道はゴルファーのスウィングの特性で大きく変わる。それを補正するのがヘッドの基本性能でもあるのだが、もちろんデカヘッドで結果の出やすいスウィングがある一方で、結果の出にくいスウィングタイプもある。

「もちろんメーカーもそれを分かっていて振りやすさとヘッドの基本性能のバランスを考えて設計をしています。それでも1モデルで万人に合うモデルはできませんので、ブランドの中で性能の違う複数のヘッドを用意しているのです」と小倉氏。

その一方で、地クラブメーカーの場合は少量生産のため、作ったぶんしっかり売れてくれることが大事。そうなると『ある程度の需要はあるけど大手メーカーが作りづらいとんがったモデル』=小ぶりなヘッドサイズのドライバーが多くなるということだという。

では小ぶりのドライバーを求めるのはどんなゴルファーなのか。それは主に、昔からゴルフをプレーしていた、ヘッドローテーションが多めのスウィングをするゴルファーたちだ。彼らは「デカヘッドでは作りづらい性能を重視したヘッドを使いたいんです」と小倉氏は続ける。

「それは操作性です。操作性を高めるには重心距離を短めに設計する必要があります。大きいヘッドで重心を短く設計することはできますが、ヒール寄りに芯が来てしまうのでいびつで不格好なヘッドになってしまいます。だからサイズを少し小さくし、芯がフェースのセンター付近に来るように設計することで性能と形状が一致するようにしているのです」

では、先に挙げた小ぶりヘッドの地クラブ、マスダゴルフ「FBLドライバー」、ムジーク「オン・ザ・スクリュー ディープコンパクト」はそれぞれどのような性能を持っているのだろうか? 小倉氏に解説してもらおう。

「FBLドライバーはヘッド体積が440cm3で、投影面積はそれほど小さくは感じません。適度な安心感とシャープさを兼ね備えた形状をしています。つかまり性能はいわゆるニュートラルなポジションですが、強振してもつかまり過ぎないのが良いところ。フェード気味の弾道を打ってもスピンが増えすぎないので安定した飛距離が期待できるモデルです」

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最終更新:5/23(土) 20:30
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