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SCOOBIE DO 25年目の「無観客配信」ライブバンドを続けるための選択

5/23(土) 18:34配信

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SCOOBIE DOのバンドリーダー マツキタイジロウインタビュー

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、様々なエンターテイナーたちが観客を入れたステージを自粛して、3か月が経とうとしている。自粛解除の動きも見えてきた中で、密閉、密集、密接の「3密」の代表格と言われる屋内のライブ空間などは観客を入れた本格再開の見通しは立っていない。同じく全国で年間100本近いライブを行うロックバンドSCOOBIE DOも今年結成25周年を迎えたが、いまだ出口の見えない状況が続いている。そんなバンドの近況や新たな試みなど、バンドのリーダーでギタリストのマツキタイジロウに語ってもらった。

【動画】残念ながら中止となってしまったレイザーラモンRGによるSCOOBIE DOの25周年公演のPR動画

――盟友「レイザーラモンRG」さんをゲストに迎えて、浅草公会堂で盛大に25周年を祝う予定だった5月の記念ライブが中止となりました。

「ライブ自粛を話し合っていた2月の時点では、すぐにでも再開出来るという希望も密かに抱いていましたが、感染の実態が明らかになった3月中頃には『決まっているライブについては出来る限りやらない方が望ましいだろう』とメンバー全員で共有し始め、その中に浅草公演も含まれていました。結成25周年で『レイザーラモンRG』さんにも出演してもらう構成やセットリストもほぼ出来上がっていたので残念ですが、仕方がない。今は出来る事でお客さんを楽しませるアイデアを考えようと」

――そんな中、「ファンクラブ」の開設と「有料ライブ配信」ネットを活用したアクションにいち早くシフトしました。

「ライブに変わって発信出来ることがないかと、メンバーと話し合う中で『無観客ライブ』や『ファンクラブの設立』というアイデアが出ました。今までは手間や労力を考えるとファンクラブを立ち上げる気持ちになれなかったのですが、先日18年ぶりに対バンしたACIDMANのボーカルの大木伸夫くんに『fanicon』というファンクラブアプリを教えてもらったのがきっかけで、意気投合して、すぐやる事に決めました」

――3月27日にバンドとして初めて無観客配信「緊急開催!ハバナイステーション」を行いました。やってみていかがでしたか?

「最初は無観客に疑問を持つメンバーもいましたが、これを機にスクービーを知ってもらえるチャンスでもあるし、とにかくいつも通りのパフォーマンスをしようと。やってみて年中ライブをやっている身として、たった1本のライブでも、バンド以外に沢山のスタッフが力を貸してくれた事、またライブハウスが続いてくれているという事がこれほど尊い事なんだと改めて気付かされ涙がこぼれそうでした。本番中はとにかく一生懸命やる事だけに集中していたので、良いも悪いも分からないですが、いつも通りやらせてもらえた事だけでも幸せだなと思います。『カメラワークが良かった』と言ってくれるお客さんもいました」

――マツキさんは、バンドとは別に“ジャズユニット”としても活動していますよね。

「昨年から始めたギターとピアノのユニットです。『Gentle Forest Jazz Band』メンバーで、セッションマンとしても活躍しているジャズピアニスト別所和洋くんと、昨年『keishi tanaka』のツアーに参加した時に意気投合しスタートしました。

――普段は「ファンク」と「ロック」のSCOOBIE DOなので「ジャズ」は意外です。

「ここ数年バンドのアレンジにも反映したいとジャズギターに取り組んでいて、ここ数年の日本の音楽シーンは音楽教育をきちんと受けた人達が結果を残しているという実感もあり、自分もバンドマンとしては負けたくないという気持ちもあって。そんな思いやモチベーションでジャズをキーワードに表現できたら面白いかなと思って」

――5月26日(火)午後8時から「緊急配信!バンドマンもJAZZる夜Vol.2」の有料配信が決定しました。

「ヒット曲をその場でジャズアレンジしたり、お互いのオリジナルを演奏したり、ジャズにまつわる力の抜けたトークも含め、ジャジーなムードを味わってもらえる夜にしようと思います。タイトルもずばり『バンドマンもJAZZる夜』。ジャズに精通する別所くんと一緒なんで心強いです(笑)」

――どんなライブになりそうですか?

「26日はたっぷりとジャズの演奏や話に浸れるような夜にしようと思っています。別所くんとのセッションは常に何が飛び出すか分からない面白さや、その場その場で変わっていく2人の呼吸が見どころです。スクービーと違って2人だけなので、ここでしか味わえないスリルを楽しんでもらいたいです。ジャズって難しそう、とかジャズをよく知らない方にこそ見てほしいですね。是非ご自宅でリラックスしながら楽しんでもらいたいです」

――今回「ZAIKO」という、ceroの配信ライブでも話題になった会社で無観客有料配信ライブを行うそうですね。

「はい。『ZAIKO』や『fanicon』等の有料配信は、システムさえ揃えば有料チケットと同時に投げ銭も追加出来たり、課金の選択が広いのがメリットです。ライブハウス等を借りる場合はそれに付随する経費もかかってしまうので、集客やチケット代を考える必要がありますが、現状、ライブを生で配信出来るシステムとして、育てて行くべき新たなメディアだと思っています。ライブが再開出来たら、ライブハウスに行けない人たちへの配信等、これまで以上にライブの可能性が広がるのではないかと期待しています」

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最終更新:5/23(土) 18:35
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