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長持ちすぎる軍用機5選 2020年に現役のレシプロ複葉機や日本仕様「ファントムII」ほか

5/23(土) 18:11配信

乗りものニュース

様々な事情で長年配備されている機体たち

 愛着のあるものを長年使い続けるということは誰でもあるかと思いますが、これが公共機関となると話が違います。常に新しいものに刷新していかないと業務に支障をきたします。

【画像】退役間近「ラストファントム」を彩る「ファントム ザ スプーク」

 ところが軍隊ではたまに、代わるものがない、あるいはコストパフォーマンス上の理由などから、何十年も配備され続ける装備品があります。そのような、長持ちすぎる軍用機を5つ挙げていきます。

当時の基準から考えても古めかしい作りだった「アントノフ An-2」

 1947(昭和22)年にソ連のアントノフ設計局が開発したAn-2は、複葉機に星形レシプロ(ピストン)エンジンという、当時の基準から考えても古めかしいデザインの輸送機でした。しかし堅実な設計ということで故障も少なく、レーダーに映りにくい断面を持つという特徴から重宝され、2020年現在もロシアで空挺降下の訓練などに使用されるほか、北朝鮮ではまだ実戦部隊に配備されているとの噂もあります。

 民間向けの、農作業や地質調査に使用されている機体も多く、現在ウクライナで航空機の製造を行っている、アントノフ設計局を前身とするO・K・アントーノウ記念航空科学技術複合体の原点ともいえる機体です。設計を担当したオレグ・アントノフ自身も「私の最大の成功」との言葉を残しています。

ついに親子3代で乗る機体になってしまった「B-52」

 旅客機でも知られるボーイングが設計し、1955(昭和30)年に運用を開始したB-52戦略爆撃機は「成層圏の要塞(ストラトフォートレス)」の異名と共に、冷戦期アメリカの攻撃力を象徴する機体でした。

 元々はソ連及びその衛星国家を、開戦と同時に核攻撃するための戦略爆撃機でしたが、その役目をミサイルに譲ったあとも、圧倒的な搭載量や堅実な設計を強みに、通常爆弾の搭載量増加や、巡航ミサイルの発射機能を備えるなど、複数回の改修を経て時代の変化にも高い適応性を発揮しています。

 アメリカ空軍は2045年まで同機を運用する予定で、すでに親子3代でB-52乗りという人もいるようです。

長い運用歴の割に初陣は最近の「Tu-95」

 旧東側陣営でB-52に相当するのが、ソ連のツポレフ設計局によって開発されたTu-95戦略爆撃機です。1956(昭和31)年運用開始で、二重反転プロペラのターボプロップエンジンが特徴です。西側では「ベア」のコードネームで知られ、たびたび日本周辺にも姿を現し、配備から60年以上経過した現在でも、スクランブルで上がった航空自衛隊機に写真を撮影されています。

 ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と様々な戦場を経験したB-52と違い、Tu-95が初めて戦場に投入されたのは、意外なことに2015(平成27)年と、わりと最近のことです。シリア内戦でアサド政権軍を支援するため、巡航ミサイル攻撃を行いました。

 なお、ロシア政府および当時の旧ソ連政府が公表していないだけで、1980年代のアフガニスタン紛争や1990年代のチェチェン紛争にも投入されていたという噂もあります。

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最終更新:5/24(日) 10:16
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