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【詳細データテスト】 ランドローバー・ディフェンダー オン/オフ共に無敵 高コストだがクラスベスト

5/23(土) 10:20配信

AUTOCAR JAPAN

はじめに

ようやく新型ディフェンダーの、現実的なテストの機会を得た。このクルマをわれわれが試乗するのははじめてではないが、これまでは地球上でももっとも過酷と思われるような、メカニズムに極限の信頼性を証明するよう強いるオフロードばかりだった。

【写真】ランドローバー・ディフェンダーとライバル (9枚)

つまり、一般ユーザーが主に体験するこのクルマのキャラクターを、本当に知ることができるテストドライブはまだ実施していないといえる。情け容赦なく繰り返される日常遣いでは、都会というジャングルをかき分け、単調なハイウェイを退屈に耐えて流し、朝から晩まで家族の酷使に耐えなくてはならないのだ。

ただただ機械的に、乗り込んで、走り出して、目的地を目指す日々。今年の新型車の中でもおそらくもっとも重要で興味深い一台であろうこのディフェンダーだが、顧客の元へ納車された途端、そんなルーティーンワークを課される個体が大多数を占めるはずだ。

新型ディフェンダーには、3ドアショートの90と、5ドアロングの110が用意されるが、販売はまず110からはじまる。エンジンはディーゼルとガソリンがそれぞれ2機種ずつだ。

今回のテスト車はトップグレードのX仕様で、エンジンは専用設定のマイルドハイブリッドを組み合わせた直列6気筒ガソリン。Xグレードは、このP400と銘打たれたパワートレイン一択となる。当然というべきか、価格は高い。

ただ、より販売比率が高くなるであろうディーゼルモデルは、試乗記をお届けできる別の機会があるだろう。そこで今回は、新型がディフェンダーというブランドバリューに恥じない高みに達したのか、最上位機種で検証したいと思う。

意匠と技術 ★★★★★★★★★☆

クラシックミニと同様、かつて旧型ディフェンダーは奇抜なものに見えたが、いまや履き慣れたスリッパのように馴染み深いものとなっている。それだけに、こうしたアイコニックなモデルの刷新はリスクを伴う困難な仕事だ。そしてランドローバーが、長い間その術を見出せずにいたのは間違いない。

しかし、ミニやフィアット500がそうであるように、ランドローバーの象徴にもそのときが訪れた。オリジナルのランドローバーが示した基本形は、この新型車にもある程度ながらも受け継がれている。

フロントウインドウは衝突安全基準と空力設計の許す限り立たされた。0.40というCd値は、現代的な乗用車の許容範囲ギリギリで踏みとどまったといったレベルだ。

いまどきのクルマとしては、ボディサイドがフラットで、ウインドウラインが低い。切り立ったテールエンドには、サイドヒンジのドアと、フルサイズのスペアタイヤが備わる。

ボディ素材は今回もアルミニウム。それを支えるD7アーキテクチャーは、ジャガー・ランドローバー(JLR)のあらゆるエンジン縦置きモデルと、EVであるIペイスに用いられるものだ。

そうはいっても、他モデルと共有しているのはモジュールであり、ディフェンダーのそれはD7xと呼ばれる、ほかより頑丈なプラットフォームだ。

専用のホワイトボディは接着剤とリベットを併用して組み立てられ、スティールのサブフレームを前後に接合。地上高は、ほかのいかなるランドローバー車よりも高い。

牽引重量は3500kg(北米仕様は3700kg)で、エアスプリングにより900mmの渡河深度を実現する。JLRはこのクルマを、4x4だがSUVではないという。納得するわけではないが、彼らのいいたいことは理解できる。

旧型にあって新型にはないものを挙げるなら、非常にコンパクトなディメンションだろう。新型は衝突安全法規のクリアやテクノロジーの大量導入、さらに乗員の快適性までも追求した結果の代償だ。全長は、ロングホイールベースの110では5018mmに達する。ショート版の90は50cmほど短いが、それでも旧型110と同等だ。

われわれとしては、今後のバリエーション拡大にも注目している。リアオーバーハングが延長された130と、積載重量を900kgとした各サイズの商用バージョンの追加には期待したいところだ。

ランドローバーは、ピックアップの製作も技術的には可能だとしながら、量産化は否定している。ディフェンダーはトラディッショナルなピックアップのマーケットから離れて久しく、再参戦するにはJLRの生産規模が小さすぎる。

なにより、新型ディフェンダーはプレミアムなモデルとなった。110の価格は4万5000ポンド(約630万円)ほどからで、今回のテスト車であるP400 Xは本体価格がほぼ8万ポンド(約1120万円)に達する。

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最終更新:5/23(土) 10:20
AUTOCAR JAPAN

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