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[大弦小弦]根っこが大事

5/23(土) 8:40配信

沖縄タイムス

 日本盆栽協会沖縄支部長の兼島豊さん(63)の沖縄市の自宅庭には大小数百点の盆栽がずらりと並ぶ。没頭していた父親の見よう見まねでとりこになった。「10年、20年後をイメージしながら世話をするのが楽しみ。愛情込めて手を掛ければ応えてくれる」。人づくりにも通じると目を細める

▼力強い根張りに堂々たる幹の立ちあがり、均整の取れた枝配りが目を見張るオオハマボウは即売会で一目ぼれし、6年かけて仕上げた。今月開催予定だった全沖縄盆栽展で初披露するはずが、コロナ禍でお蔵入り。見頃の季節があり、次なる機会を模索する

▼こちらには同じ舞台はなく、努力の成果を発揮できる機会をと思う。センバツに続き夏の甲子園の中止が決まり、全国の高校3年生球児みんなが痛恨の念を抱く

▼取材には前向きで気丈な言葉が並ぶが、これから先もさまざまな思いが去来するだろう。だからこそ指導者や保護者には温かい言葉をかけ続けてほしい

▼「基礎の根っこを作り続ければ、必ず人生のスコアボードに大量の花が咲く」。興南の我喜屋優監督が3年生へ贈った言葉だ

▼誰も経験したことのない1年を過ごす高校3年生。10年後、20年後に大輪の花を咲かせ、それぞれの栄冠をつかみとってほしい。「不運の世代」だと振り返ることがないよう愛情のこもった指導が不可欠だ。(石川亮太)

最終更新:5/23(土) 8:40
沖縄タイムス

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