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スナイダー・カットがついにリリース決定!ファンを熱狂させ、評論家を困惑させた『ジャスティス・リーグ』の“幻のカット”をめぐる珍騒動を改めて振り返ろう

5/24(日) 12:05配信

IGN JAPAN

スナイダー・カットがついにリリース決定!ファンを熱狂させ、評論家を困惑させた『ジャスティス・リーグ』の“幻のカット”をめぐる珍騒動を改めて振り返ろう - Part 1

都市伝説はみんな大好きだ。そして、スーパーヒーロー映画ファンにとっては、2017年の映画『ジャスティス・リーグ』のディレクターズ・カット、通称スナイダー・カットほど好奇心を唆られるものはないらしい。ザック・スナイダー監督による『ジャスティス・リーグ』のビジョンが、ワーナー・ブラザースの意向に沿わず、新監督ジョス・ウェドンによって映画のトーンとディレクションが大きく変更されたことは周知の事実だ。そして、失われたカットへのファンの執着は「Release the Snyder Cut」(スナイダー・カットを公開しろ)という大規模な運動を引き起こし、ついに2020年5月、ファンの熱意に押される形でスナイダー・カットの公開が決定した。
あなたはこう考えているかもしれない――スナイダー・カットとは一体何なのか? なぜここまでファンを熱狂させるのか。そもそもスナイダー・カットはちゃんとした1本の映画に仕上がっているのか、それとも未完成のCGやプロットホールだらけの中途半端な状態なのか? ワーナー・ブラザースが2021年にスナイダー・カットをリリースするまで完全な真相はわからないが、スナイダー・カット公開決定を記念して、ファンを熱狂させ、映画評論家を困惑させた珍騒動の経緯を振り返ってみよう。

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そもそもザック・スナイダーはなぜ『ジャスティス・リーグ』から降板することになったのか?
もともと『ジャスティス・リーグ』はザック・スナイダー監督が手がける全5本のDCサーガの3作目になる予定で、その後には『ジャスティス・リーグ:パート2』と未タイトルの5本目の映画が続くはずだった。しかし、スナイダー監督は『マン・オブ・スティール』と『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』では白紙委任状を手にしていたものの、これらの作品(特に後者)が批評的・商業的に振るわなかったことを受け、ワーナー・ブラザースの重役は『ジャスティス・リーグ』では制作により強く干渉するようになった。2016年に撮影現場で行われたインタビューで、IGNは『ジャスティス・リーグ』が予定されていた二部作としてではなく、単独の映画として公開されることを知った。
撮影現場での取材では、製作陣が『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』への批判を受け、『ジャスティス・リーグ』で比較的ライトなトーンを採用しようとしていることも明らかになった。出演者のベン・アフレックですら、『ジャスティス・リーグ』におけるバットマンの描写は前作よりも従来に近いものになっていると語っていたくらいだ。「今回のバットマンは、よくあるバットマンのコミックを読んだときに見かけるバットマンに近いでしょう」とアフレックはEntertainment Weeklyに話している。
最終的にスナイダーは2017年5月、身内の不幸により、プロジェクトを離れることになった。ワーナー・ブラザースは『アベンジャーズ』で知られるジョス・ウェドン監督に再撮影の監修と、クロスオーバー映画の仕上げを依頼。監督のクレジットはスナイダー1人のまま、ウェドンは脚本のクレジットを受け取ることとなった。
身内の不幸による降板は当然理解できることだが、複数のソースによれば、スナイダー版の『ジャスティス・リーグ』はそれ以前から危うい状態にあったという。ベテラン映画ジャーナリストのジョシュ・L・ディッキーは2018年2月、「スナイダー監督は2017年初旬、『ジャスティス・リーグ』から事実上解雇されていた」とツイートし、Colliderも「情報筋から似たような話を聞いた」と報じていた 。 この報道によると、ワーナーの重役は映画のラフカット(※シーンを簡単に繋ぎ合わせた確認用のカットのこと)に大いに不満だったという 。 Colliderは次のように書いている 。 「私は情報筋から、スナイダー監督による『ジャスティス・リーグ』のラフカットは“見るに耐えないもの”だったという話を聞いた(この『見るに耐えない』という形容詞は印象に残った 。 2つの異なるソースが同じ形容詞を使うのは稀だからだ) 。

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最終更新:5/24(日) 13:05
IGN JAPAN

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