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モーニングショー玉川徹の「そもそも総研」は予定調和?

5/24(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 コロナ報道で話題を振りまくワイドショーの筆頭は「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)だ。牽引しているのはMC羽鳥の進行にジャブを打ち、発言が物議を醸すこともあるテレビ朝日の社員コメンテーター、玉川徹の存在。19日は久々という玉川のコーナー「そもそも総研」が放送された。

 テーマは新型コロナの「感染予防と経済活動の両立」で玉川流の「第3の道」を探った。どんな新たな道かと思って見たら、一言で言えば、国民1億2596万人が抗原検査をして経済を回すという、国の諮問委のメンバーの「今が積極戦略への切り替えのギリギリのタイミング」という理想論に乗っかったもの。

 PCR検査は1万8000円するが、抗原検査キットなら6000円と安く全国民で7557億円、富士レビオの抗原キットだけで週20万キット、半年で520万キットでき、増産も検討。さらに、インフル検査キットは18年10月~19年3月で2602万人分供給されているからこれくらいなら作れる――。抗原検査でいいのか、1億超の供給は可能なのか。第2波が来た場合に備えてというが、両立はどの時点なのか。インフルを持ち出すなら年間数千人が死んでいるインフル関連の説明も必要になるだろう。

 むしろ今なら話題をガラッと変えて、羽鳥と玉川が得意な、現在、給付金の対応で揉めているマイナンバーについてがよかったのでは。また、インフルを引き合いに出すなら米国はコロナで例年のインフル以上の死者が出ているが、片や日本はインフルの死者がコロナの何倍もいる不思議をやってほしかった。

 かつて玉川氏は日刊ゲンダイで「一番嫌なのは予定調和」と語った。「全員検査」は他でも聞く話だし、玉川説はいまさらな、飛躍気味の予定調和という気がする。

(峯田淳/日刊ゲンダイ)

最終更新:5/24(日) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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