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実力派!伊藤沙莉の演技が光った映画5選

5/24(日) 9:08配信

シネマトゥデイ

 光源氏くんとの生活が楽しければ楽しいほど、せつない……。ドラマ「いいね!光源氏くん」(NHK総合)で、現代に出現した光源氏(千葉雄大)をヒモ同然で住まわせることになった“こじらせ女子”、沙織の戸惑いと恋心を見事に演じ切った、女優・伊藤沙莉。光くんがあんなにもかわいらしい存在として輝いていたのも、沙織とのにぎやかなやり取りがあったから。また次元の違う相手に恋してしまった沙織のいじらしさに、涙した人も多いはず。伊藤のコメディエンヌぶりと唯一無二の女優力に、改めて驚かされた。どんな役にも命を吹き込み、見る者の心をがっちりとつかんでしまう伊藤。彼女の演技が光った映画、5選をお届け!(文 ・成田おり枝)

【写真】伊藤沙莉、兄は芸人だった! 2ショットがそっくり

『全員、片想い』(2016)

 片想いをテーマに投稿小説を募集し、選ばれた電子小説4本と映画オリジナル・ストーリー4本を映画化した短編オムニバス・ラブストーリー。伊藤は1本目の短編『MY NICKNAME is BUTATCHI』で主演を務め、幼なじみのサタケ(中川大志)に恋する女子高生、ノムラを生き生きと演じた。ノムラの大あくびから幕を開けるが、その表情の豊かさに思わずニヤリ。ちょっとガニ股気味に自転車をこぐ姿も面白く、観客はあっという間にノムラが好きになるはず。日々憎まれ口を叩き合いながら、自転車通学する2人。「夏の思い出がほしい」(サタケ)、「TUBEでも聴いてろや!」(ノムラ)といった会話のラリーがなんとも気持ちよく、このリズム感のよさは、彼女の大きな武器。しかしながらタイトル通り、ノムラの恋は片想い……。せつない思いを隠して笑おうとするノムラが、なんとも健気! ありがちなストーリーではありながら、伊藤の好演が本作をスペシャルなものにしている。また別の短編『あさはんのゆげ』には千葉雄大も出演しており、伊藤と千葉の共演シーンはないものの、「いいね!光源氏くん」ファンにはうれしい1本。

『獣道』(2017)

 社会の底辺をさまよう若者たちが、居場所を求めてもがく姿を描いた青春ブラックコメ ディー。『下衆の愛』の内田英治が監督を務め、実話を基に脚本も担当した。伊藤が演じたのは、宗教団体を渡り歩く母親によって入れられた宗教施設で7年間を過ごした愛衣。宗教施設、ヤンキーの溜まり場、サラリーマン家庭、風俗と、自分の居場所を探してさまよう愛衣だが、その場、その場で愛されようと、ファッションや話し方も変化させていく。清楚な白ワンピだったかと思えば、金髪&豹柄ジャージに身を包むなど愛衣の変身ぶりに驚くが、そのすべてが彼女のヒリヒリとした痛みとして伝わってくるのがスゴイ! 映画を観終わったあとも、「愛衣、どうしているかなあ……」と考えてしまうほどで、突拍子もないと思える役柄にも血を通わせてしまう伊藤の本領発揮といったところ。大胆さと度胸も要する役どころで、でんでん、広田レオナら超個性派俳優たちの中で、須賀健太と共に堂々と主演を果たした。

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最終更新:5/24(日) 10:14
シネマトゥデイ

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