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アイルランド、政治空白100日 連立政権へ交渉加速

5/24(日) 7:53配信

時事通信

 【ロンドン時事】2月に総選挙が実施されたアイルランドで新政権がいまだに発足せず、政治空白が100日を超えた。

 再選挙を回避し、本格政権が新型コロナウイルス対策に当たるのは喫緊の課題。主要政党は「国益のために団結すべきだという重圧」(公共放送RTE)の下、連立合意を急いでいる。

 交渉を行っているのは下院(定数160)第1党の中道右派・共和党(38議席)と、バラッカー首相率いる第3党の中道右派・統一アイルランド党(35議席)、第4党の緑の党(12議席)。協議は今月に入って加速しており、3党連立が実現すれば、次期首相には共和党党首のマーティン元外相が選出される公算が大きい。

 総選挙では左派のシン・フェイン党(37議席)が「歴史的躍進」(地元メディア)を遂げ、第2党となった。共和、統一の二大政党は議席を減らし、勢力図が様変わり。下院で多数を確保するにはこれまでにない枠組みの連立が必要となり、政党間の話し合いはスタート地点に立つまでに長い時間がかかった。

 とりわけ、過激組織アイルランド共和軍(IRA)の政治部門を担ったシン・フェイン党との協力について、共和、統一両党は「正しい行動ではない」(マーティン氏)と断固拒否。その上で両党は、約1世紀にわたるライバル関係を乗り越え、「新型コロナ後の復興」に向けて連立を組む方針で合意した。ただ、両党だけでは下院の過半数に届かないため、緑の党に参加を要請した。

 シン・フェイン党のマクドナルド党首は、共和、統一両党が「どんな犠牲を払ってでも、われわれを政権の座に就かせまいとしている」と反発。しかし、対抗策を欠いて不利な形勢だ。 

最終更新:5/26(火) 13:15
時事通信

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