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第5回・鹿児島市平川動物公園「季節感や動物の成長、職員の思いを伝えたい」

5/24(日) 13:00配信

毎日新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月11日から休園していた鹿児島市平川動物公園(鹿児島市平川町)が18日、営業を再開しました。休園中もツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で、生きものたちの元気な姿を写真や動画で紹介。「来園することができない皆さまのために可能な限り多くツイートするように心がけていました」と話すのは、同園の飼育展示係、桜井普子さんです。他の施設同様、休園が続き経営状態は厳しいといいますが、「開園したら行きます」「動物に会いに行けないので画像や動画が見られてありがたい」というツイッターへのコメントが励みになったと話します。【西田佐保子】

 ◇動物たちを必要以上に擬人化しない

 1972年、桜島と錦江湾を望む丘陵地帯に開園した鹿児島市平川動物公園。自然を生かした展示方式で、約140種1000点の動物を飼育している。キリン、シマウマなど5種類の動物を混合展示する「アフリカ園」や、国指定天然記念物のエラブオオコウモリやルリカケスなど見どころも多く、九州で唯一コアラが見られることもあり、県外からも多くの来園客が訪れる。

 2013年4月から始めたツイッターも人気で、フォロワーは21万人を超える。運営を担当するのは、管理係、教育普及係の職員を中心にした5人。園内を散歩するトカラウマ「コタロウ」の姿や、発情期のオスのコアラ「バンブラ」の鳴き声をとらえた貴重な動画などが数多く投稿されている。

 「限られた字数の中でいかに誤解を生まず、人に伝わるように表現するかを常に考えてツイートしています」という桜井さん。動物たちの姿が正しく伝わるよう、必要以上に擬人化せず、また「かわいい」「おもしろい」だけではなく、動物の形態・行動の意味や理由が分かるように投稿することも心がけている。

 とはいえ、狙い通りに撮影できないことも多い。クロジャガー「ボスキ」の食事風景もその一つ。人間と違い、ジャガーの奥歯は肉をかみ切るために上の歯と下の歯がはさみのように交差する。「『かみ切る様子を撮るぞ!』と意気込んでカメラを構えましたが、結局ボスキはその馬肉をのみ込んでしまいました」と桜井さんは撮影時の苦労を明かす。

 休園中は来園できない人たちのために、季節感や動物の成長、職員の思いが伝わるようツイートしたという。最も反響が大きかったのは、4月13日に投稿したチンパンジー親子の動画。不安になった赤ちゃんをお母さんのモモが抱き上げる様子をアップしたところ1万5000回以上再生され、「感動する」「人間と同じだね」「尊い」などのコメントが寄せられた。

 「初めて知った」「すごい」「貴重なシーンが見られてよかった」などのコメントをもらうとうれしいと語る桜井さん。5月18日には、入場制限や来園者のマスク着用などを呼びかけた上で営業を再開。ただ、大雨が降ったこともあり、来園者は18人だったという。「これからもさまざまな動物や動物園の魅力を発信するので、ぜひ来園してください」と呼びかけた。

 ◇鹿児島市平川動物公園

公式ウェブサイト :https://hirakawazoo.jp

ツイッターアカウント:https://twitter.com/hirakawazoo

最終更新:5/24(日) 13:05
毎日新聞

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