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“ペヤング焼くためだけ”の商品も…『一点突破』で新興家電メーカー好調 生活変わる転換期、成功のカギ

5/24(日) 7:03配信

関西テレビ

今、“巣ごもり生活”の食卓を彩るキッチングッズが花盛りです。

 簡単・便利な驚きのアイデア商品に、気分を盛り上げる調理家電も…。ユニークな商品を次々と生み出す関西企業のモノづくりへの想いに迫ります。

薄田ジュリアキャスター:
「大阪市内の100円ショップに来ました。長い自粛生活が続く中で、このお店ではキッチン関連の商品が売れているそうです」

 アイデア商品の宝庫、100円ショップ。自宅で過ごす時間が増える中、人気となっているのが料理やお菓子作りに使える便利なキッチングッズです。

フレッツ関目店 倉本店長:
「基本的には通常でもキッチングッズは売れるんですけど、お子さんと一緒に楽しんで調理するような商品がよく出てます」

 売れ筋の一つ目は、『小麦粉のふりふりストッカー』。調理する時に小麦粉を入れすぎないよう、適量を振りかけられるというものです。

 ちなみに、容器の中に材料を入れてシェイクするだけでホイップクリームができる『ふりふりクリームメーカー』も人気だそうです。また、中には…。

同・倉本店長:
「ゆで卵を可愛くお花型に、転がしてカットするだけでできる『花卵コロン』も売れてます。これだったらお子さんにも簡単にできると思うので、親子で一緒に作れるかなと」

■24時間365日考え続けるアイデア社長

 驚きのアイデアで料理を便利に楽しく盛り上げるキッチングッズ。数々のヒットを生み出してきた会社が関西にありました。

 和歌山県海南市に本社を構える創業32年の小久保工業所。現在販売中の商品だけでも1000種類以上あり、その8割近くは小久保社長自らのアイデアから生まれました。

 今や定番となった洗顔用の泡立てネットや、二股の洗濯バサミなど、数々のヒット商品を生み出してきた超アイデアマンです。

小久保工業所 小久保社長:
「時代に乗った商品もいるけども、自ら時代を作りたいです。常に考えてます、365日24時間」

 そんなアイデア社長のキッチングッズの一つが『くるりんカッター』

 ジャガイモの真ん中に刺して、くるくると回すだけで、トルネードのようにカットされます。あとは串に刺して油で揚げるとトルネードポテトの出来上がり。

 キュウリなどにも使えて、あっという間にオシャレに変身。プラスチックなので手を切る心配もありません。

 そして最近発売したのが『おにぎリング』。

 まずご飯を入れ、もう一つの型で型押し。底が押せるようになっていて、押すとドーナツのようなおにぎりができるんです。簡単に作れてアレンジも自由自在。見た目も楽しめます。

同・小久保社長:
「子供の笑顔、家庭を笑顔にする商品を作ろうと。凝り過ぎると小さい子供だと使い方が難しいので、小さい子供さんも簡単に使えるような、“ひと工夫”のある商品を作ろうと」

 もちろん品質にもこだわり、商品の全てが日本製。このことが、コロナショックで海外の工場がストップする中、安定供給につながったそうです。

 優しさにこだわった自慢のアイデア商品が、巣ごもり生活のキッチンを支えています。

同・小久保社長:
「やっぱり情熱というか、お客さんの笑顔を想像します。これ使ったら笑ってくれるかなと。マンネリ化しない、退屈させないキッチングッズを作れたから良かったかなと思いますし、子供さんとお母さんが一緒になってキッチン立っておかずを作ったりとかできる商品が多いので、多少は手助けになっているかなと」

■ユニーク家電続々…食卓を楽しく演出

 一方、モノづくりの街・東大阪には、独特なセンスで売り上げを伸ばしている会社がありました。

ライソン 柏原さん:
「これすごい今人気です。卓上で焼き鳥を温めながらアツアツを食べる『焼き鳥グリル』。焼き鳥屋さんにはなかなか行けないですが、ご自宅で焼き鳥屋さん気分を味わえます」

 2018年誕生した家電メーカー・ライソン。主力は調理家電ですが、これがとにかく斬新奇抜なのです。

同・柏原さん:
「こちらはラーメンを食べていただきたい方に、即席ラーメンメーカーとして作っている『着脱式ラーメンメーカーどんぶり』です。また一人おでん用の『卓上おでん鍋』もあります。正直何にでも使えるんですけど、おでんを食べたい人に使っていただきたいです。弊社は“一点突破モノ”が多くて…」

 特にニーズはないものの、「世にないから出そう」と作ったのが、直径10センチの巨大なたこ焼きが焼ける、その名も『ギガたこ焼き器』。

薄田キャスター:
「うわ、すごい重み…。いただきます。(食べて…)もっちりしてる、おいしい!みんなで食べるとすごく盛り上がりそうですね」

 巣ごもり生活を盛り上げるユニークな家電が支持され、今年4月の売り上げは去年の1.5倍に増えたそうです。

同・柏原さん:
「やっぱり面白いと思うと共有したくなりますし、オンライン飲み会とかSNSでもそうですが『変わったものがあったよ』と話題になって、コミュニケーションにもなります。作ることも楽しんでもらえるような商品で需要も増しているかと思います」

 遊び心を忘れず、自由な発想から面白いと思ったものを商品化。その中で、3万台以上を売り上げたというヒット商品が…。

同・柏原さん:
「ペヤングを焼くためだけのホットプレート『焼きペヤングメーカー』です。カップ焼きそばってお湯で作ってるじゃないですか。『焼いてないよね?』って話になりまして、実際にフライパンで焼いてみたら美味しかったんです」

 ちなみにこのプレート、“ペヤングをおいしく焼くことだけ”に特化しているそうで「ほかの調理はお勧めできません」とのこと。まさに、この会社ならではの一点突破の商品です。

ライソン 山社長:
「基本的に大手がやっていない商品を企画するとなると、面白いに寄ってしまって、外から見ると奇抜な商品に映るかもしれないんですけど、至って真面目です(笑)人の生活がガラッと変わる転換期なので、うちみたいな小さな会社はこういったピンチをチャンスに変えていくしかないなと。混沌とした世の中になったからこそ、尖ったものを出していけば、刺さる人も増えてくるのかなと考えています」



(関西テレビ5月19日放送『報道ランナー』内「知っトク!ニュースなオカネ」より)

最終更新:5/24(日) 7:03
関西テレビ

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